泣き本

前回も書きましたが、私も花粉症なので、この季節は眼はしばしばかゆかゆ涙眼、鼻はぐずぐずです。

憂鬱な季節ではありますが、そんな中でもよいこともあります。
「電車の中で泣き本を読んでもOK」

何してなくても涙目鼻グズですから、うっかり泣き本を読んで電車の中で泣いてもバレません。
バレませんってか、すでにその状態を晒して電車とかに乗ってる自体、いい大人がいかがなものかってのはさて置いて。要はバレなくてラッキーと思える気持ちが大事!てことで?

さて、「泣ける」についていくつかつらつらと。

  1. 歳を取ると、くだらないドラマとかでも簡単に泣けるようになる(と私も含め周りの人も言う)。
    ストーリーを知らずにラストだけ見ても泣ける。
    これは、そのシーンが泣きに至る経験値が高まって瞬時に想像できるようになっているからではないでしょうか?
    例えば、「ありがとう、と言うばぁちゃんを見送る孫と、後ろで後悔の表情を浮かべる確執があったであろう嫁」みたいなシーンで小学生は泣けないだろうけど、私は泣ける。
  2. なんで瞬時にそんなことをする必要があるのか?
    人は泣きたいのだと思う。東京タワーの売れ具合とか2chの泣けるシリーズとか見るに。
    知的な欲求ではなく、もっと本能的にその手の「泣ける」は快楽なんではないかと。
  3. そして泣いたからと言って、その作品がすばらしいとは限らないし、「泣ける」以外に価値がないかもしれない。1.の理屈で言えばステロタイプな物ほど泣ける可能性は高い。


だからどう?って話ですが、この季節は大手を振って読みますよ!泣き本。


アルジャーノンに花束を アルジャーノンに花束を」byダニエル・キイス

最近は泣き本も色々ありますが、ちょっと前までダントツ1位だったのはこのアルジャーノンではないでしょうか。
名作です。
最初は少し読みにくいかもしれませんが、がまんしてラストの号泣ポイントに至ったとき、「文章の力」を発揮した作者と訳者に喝采です。
これはステロタイプではないし(その後マネ手法のものも出てきてますが)、単に本能ではなく知的な泣きだと思います。

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