03/29, 2006 [desing & art]
ブライアン・イーノの現代アート
今日打ち合わせの帰りに通りがかって、原宿のラフォーレミュージアムで「"77 MILLION" an Audio Visual Installation by BRIAN ENO」を観ました。
ブライアン・イーノといえばアンビエント・ミュージックの祖といわれるイギリスのミュージシャンです。個人的には初期Roxy Musicで死神のようなルックスでシンセサイザーを操っていたのが強烈な印象で。今や普通の知性派おやじっぽい風貌ですが。
最近では、数年前のFuji Rockで終電に乗ろうとダッシュしている途中で演奏しているのを見かけた以外すっかりご無沙汰してました。
この展覧会は音楽よりも映像に重点があった感じがします。
「光」にこだわったイーノは、背後から光があたっている切り絵のようなのに正面も陰ではなくて色彩が生きている、光に溢れた抽象的なCGを様々なサイズのディスプレイで流します。
そしてそれは、じーっと見つめていなければ分からない、まるで日の入りを観測しているようなじわじわ感で変化しています。
たくさんのディスプレイの中で、どこで足を止めてじっくり観るかは直感でしか選べないでしょう。
私が観た時には大きなディスプレイの前で寝転んで観ている人もいました。多分それも正解。
私はいくつものディスプレイが一覧できて更に床が鏡状態になっていて一覧倍増のスペースに腰を落ち着けてみました。
これが、不快という意味ではなくて非常に不安な心境になる体験でした。
それぞれのディスプレイはちゃんと見つめていないと変化がわかりません。どれかのディスプレイを見つめていると、そのディスプレイの変化はほんの少しなのに、いつの間にか周りのディスプレイが全然変わった絵になっていたります。
一つに集中するから周りの変化が見えないのか?と全体をぼーっと見ていると、何が変わったのだか何も変わってないのだか分からない状態になります。
うへぇと思うと、全体を見ていたつもりなのに見落としてたところが変わったような気がしたり。
これって自分の何かの心理状態を暗示してる?なんて思ってみたり。
検索したら「癒される」と書いている人が何人かいらっしゃいましたが、私は癒されはしなかったなぁ。
ぱっと見のCG自体はいかにもありがちっぽいのですが、多分観る人によって全然違う体験であろうことを含め、面白い体験でした。
![]() | 「アナザー・グリーン・ワールド」 イーノがアンビエントの祖となった「ディスクリート・ミュージック」と同時期のこのアルバムはポップでニューウェイブでした。中でも「I'll Come Running」って曲がいいんですよ。穏やかでかわいらしくて。 |
![]() | 「ロング・ウェイ・アップ」 賛否両論ありましたし何よりENO&CALE名義なのにその後不仲とのことで、双方消し去りたい過去のようで。 私の中では、ポップ具合が爽やかにハマって、目覚ましCDとしては一番のヘヴィーローテーション作品です。 |



