08/29, 2006 [desing & art]
地中美術館@直島
先週後半に夏休みをとって、四国巡りをしてきました。
松山に降り立ち、レンタカーを借りて高知~香川(残念ながら徳島は未踏)と巡る、たまの休みだとついつい欲張ってしまい、その割には浪費とケチが中途半端に混ざり合いオレ様まだまだ1.0。
そんなわけで体力的には全然休んでないですけど、楽しかったです。ぜひまた行きたい。みなさんも行った方がいいよ、と言える魅力満載。
・ハヤオワールドな道後温泉
・懐かしいニッポン的な愛媛の風景
・どーんと太平洋な高知の海
・子供達が沈下橋から飛び込んで泳ぐ「ビバ自然」な四万十川
・讃岐うどんの活況
・山々に囲まれお約束の猛暑~雷雨まで経験の夏フェス など
そして最終目的地が長年行きたかった、
ベネッセのアート王国・直島です。
「おアート」ですからね、ケッてなところもあるのですが一度は行ってみたかった。
高松からフェリーで1時間の直島は、(ベネッセに)依存している姿を見るのは嫌だなーというヨソ者の傲慢な危惧をを吹き飛ばす「普通に田舎」でした。よい意味で。(経済的融合度からすれば地元的にはよいかどうなのか分からないので、私としてはですけど)
その普通に田舎な中に安藤忠雄さん設計のホテル&美術館、町プロジェクトと称する(それなりに有名なアーティストによる)民家アート、オブジェなどが点在しています。
それらを町営やら私設やらのバスで巡ることができるようになっている。でもオペレーションは洗練されてはいない。
夏休みの時期だったせいか、海外の方も結構いらっしゃいました。
バスの運転手さんなどが臆せずつたない英語で話しかけたりしているのがいい感じ(でも相手はバリバリにフレンチ娘グループだったりするんですけど)。
リゾートとかで出会うフレンチーな方々は濃厚カップルばかりだったりするのですが、こんなところにアート観に来たりするバックパッカーなフレンチーは同性グループもありなのかと妙に感心。
さて、メインの
地中美術館は2004年にオープンした、その名のとおり半地中で、たった3名の作品だけを展示するちょっと特異な美術館です。
- クロード・モネ:睡蓮の間
モネの睡蓮の絵が4点飾られています。
人数制限されスリッパに履き替えて入るその部屋は、2センチほどの角をとった大理石のモザイクが敷き詰められ、触感的にも視覚的にも優しい白に満ちた空間でした。
モネの睡蓮の絵はそれほど好きではないのですが、羨ましいくらいの空間を得ているのではないかと。
- ジェームス・タレル:3点
プロジェクターやLED、ライトを駆使したいかにも人工的でモダンアートなタレルの作品3点。それぞれがその空間なくては成立しないサプライズ感。
- ウォルター・デ・マリア:1点
大きな階段室の中央に設置された巨大な(直径2.2m)磨き上げられた黒花崗岩の球体。そして展示室の上部に切り取られた天窓と周囲に置かれた金の柱群。
面白いですねー、位置や時間によってその球体に映りこむ光と金色が微妙に変化して飽きない美です。
そして3人の作品より遥かに存在感があったと思えるのは安藤忠雄さんの造った空間そのものです。それなくしては各作品も成立しえないし、何よりも三角の中庭。
例によってコンクリートで固められた迷宮状の建物の中に設けられた吹き抜けで通路が取り囲む中庭は、エッジ感や通路のスリットから見える計算された空間が秀逸でした。
(個人的な感想ですが、宿泊したベネッセハウスは洗練されてはいても居住性としては優れているとは言えなかったので、やっぱ美術館とかが本領なんだろうと勝手に納得)
夏休みゆえか、かなり賑やかなおじいさまおばあさま集団もいらっしゃったりしてちょっと落ち着かない状況でしたが、人の少ない荒天の日などに一人で訪れたらかなりいいだろうなぁ。
最後に世俗の私の考えたこと。
地中美術館の鑑賞料は2,000円でした。
10点にも満たない作品に決して安くはありません。
でも、「値段じゃないよね」と納得させるオーラがありました。
それが3,000円だったら難しいかもしれません。
その微妙なボーダーライン、自分の商売でも成立させたいものだと。
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「安藤忠雄の美術館・博物館」
地中美術館以前の安藤忠雄の美術館・博物館をまとめたもの。
「アート」の感動には「大きさ」って要因もありだと思ってます。少なくとも私にとっては。
だから、アートの中でも建築物は面白い。最高のフィールド(おもちゃ)なんではないかと。
巨額の費用をかけて、実用性とかそれこそ居住性とか無視しても(言いすぎ)アートを造れる建築家およびそのスポンサーは貴族だ。だからこそ面白い。
そしてだからこそ有名建築家作ではない建築物にも面白いものがいっぱいあると思う。
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08/22, 2006 [biz & job]
在宅勤務したい?
IT系の会社で、
在宅勤務の適用が広がっているという記事が出ていました。
別の記事では団塊世代大量定年も見据えてというようなことが書いてありましたが(団塊世代でプログラマとかやっている人がそれなりのボリュームでいるのでしょうか?)、エンジニアの確保が重要課題である状況によるところが大きいようです。
シーブレインでは現状原則として在宅勤務制度を導入していません(すごーく前には認めていた時期もありました)。
将来的には対応したいと思っていますが、現状採用していない大きな理由はセキュリティを鑑みたインフラの整備ができていないことです。
マニュアルを作る業務でもサイトを構築する業務でも、お客様のリリース前の情報をお預かりしての作業が多くあります。自宅・職場間で紙でもデータでも情報を持ち歩いて何かあったら大事ですし、自宅パソコンに情報が残っていたらトラブルの元になりかねません。
それらをクリアできる環境の整備が急務ですね。
あと個人的には、逆なんとかというか、それが際限なく仕事できる(させる)状況になってはいけないなと思っています。残念ながら自宅では仕事できない=だからせずに済むってこともあるし。
お客様が一斉に夏休みとってくれたら安心して休めるのに、的な。
私はいわゆる夏休みの宿題を8/31にやる、テストの前日に徹夜する、追い込まれないとやらないタイプなので、自宅で仕事はしたくないですが。
ってか無理。
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「戦場のメリークリスマス」by大島渚
「在宅」ときたら、圧倒的に「介護」でした。勤務完敗。
介護といえば大島渚(発想間違ってる?)、小山明子さんはこんな本も書いていましたねぇ。
そして大島渚といえば私の中では戦メリです。
いいか好きかと言われれば、別に素晴らしいとも思ってないし好きでもないしお話もどうかなだけど、若くて(一部の人にとってはとてつもなく美しい)デビッド・ボウイと坂本龍一&(美しくはないけど放つものはあった)たけしをその時代にうまーく切り取っていたのではないかと。大島渚歴ではナルへの変節とも言える。
坂本龍一の音楽は文句なし。あと"Mrローレンス"トム・コンティは割とよかったのにパッとしなかったけど、その後もパッとしなかったなぁ。
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08/15, 2006 [biz & job]
ネット社会で自分が嫌にならないために
シーブレインができてインターネットに関わる仕事を始めて10年以上になるのですが、私自身はネットに関わる仕事というのにまだまだ魅力を感じています。
この先もネットに関わる仕事がしていきたいと思う理由は何かなぁと考えてみました。
一つは許容範囲が広いところです。俗っぽいですけど「可能性に満ちている」と思える、ネット以外の社会よりは格差が狭いところです。
もちろん格差は歴然とあるんだけど、希望の持ちようが排除されているわけではない。
そんな社会の成り行きに関わっていたいなと。
もちろん既に「社会」ですから、いろんな傾向とかもあり苦手なものもあります。
例えば、
- 非難や他人の不幸に立脚する「祭り」状態
- ネット仲間内輪盛り上がり状態
相反するようですが、どっちもある種排他的な感じが苦手です。
「ノリの悪い私」という現実世界と同じか。
そして仕事ではお客様は色んなことをおっしゃいます。
基本的にご要望には応えたいと思いつつ受け入れられないこともあります。
例えば、
- 明らかにセキュアをないがしろにすること
- 明らかにスパムであること
- 明らかにパクリのデザイン
「明らかに」の線引きが難しいですけど。
違法なことは論外として、嫌なことはしないですむようにお客様を説得するわけですが、グレイゾーンなものは難しいですね。
例えばSEOとかで、「これは明らかに検索エンジン側で禁じている行為だろう」というものが上位ランクにいつづけたりすると、それは止めましょうよという説得力が弱くなります。
ほんとちゃんとはじいてほしいわー。
まぁ嫌なことをしたくないというのは、それで自分が嫌になってしまわないための自己防衛でもあるのですが、ネットに関わらず「明らかに嫌なこと」をやっている人達は、そこが破綻しないメンタリティを保つ術があるんでしょうね。
私とて正義ではなく保身なので、ヒトサマから見れば「ようやるよ」ということをやっているのかもしれませんが。
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「ヒルズ黙示録―検証・ライブドア」by大鹿 靖明
この手の本や各種の記事などを読むと、いわゆる華やかなIT企業というのは、決してインターネットに関わる本業の部分ではなく株がどうのM&Aがどうのというところでのし上がっているんだなぁと。決して「同業」ではないなと感じます。
私だって会社が儲かって自分も社員もハッピーになりたいとは思うけど、そういう会社になりたいかって言われたら、なりたくないかな。そんなこと言ってたらそこどまりなんでしょうけど、のし上がるなら本業で。
読み物としては面白かったです。
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08/ 8, 2006 [& whatnot]
ITベンチャーとメセナ
宮沢章夫さんが「最近のITベンチャー企業は
メセナをやらないのだ」と書いていて、そういえばそうかもと調べてみたのですが、確かに(ライブドアはさて置いても)ソフトバンクや楽天やグーグルやアマゾンもメセナ活動をしているという情報は探し出せませんでした。
で、宮沢さんはその理由を、同時期に発生したおたく的なものに「80年代のサブカルもてはやされ」みたいなものに対する嫌悪がインプリメントされているからではというようなことを書いていて、ちょっとそれは違うかもなと。
シーブレインはITベンチャーってないい?もんじゃないですが、末席というか少し近いメンタリティがあると思っていますし、仕事やブログなどを通じてそういう企業の人たちの情報は一般の人たちよりは知っている。
そんな中で思うのは、多分メセナは眼中にないということです。
それぞれは文化に興味がないわけではない。映画やゲームが好きな人はたくさんいるし、技術書やビジネス書以外の本だって読む。芝居を観る人だっている。おたくもサブカルもいる。
ただ、企業活動の中で圧倒的に興味があるのは「技術」と「お金(ビジネス)」ではないかと。
お金があったら、ビジネスの可能性を拡げる"技術"にかけたい。技術の担い手の"人"にかけたい。
もちろん本業以外に余裕がない面もあると思います。いくら儲けていても所詮はまだベンチャー。
「社会貢献」を軽んじている訳ではなく、まずは本業で社会貢献したいのだと。それもきれいごとかもしれないけど。
メセナという活動自体の評価も色々あるでしょうし、アートとかケッって思ってる人もどこに限らずいるでしょうし、個人的にはあってしかるべきものだと思っていますが今はそんなとこかなと。
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「東京大学「80年代地下文化論」講義」by宮沢 章夫
「'80年代はスカだった」という論調に疑問を呈したい宮沢さんが、原宿にあった伝説のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」を象徴とする「かっこよかった80年代」と取り巻く時代を考証した、東大での講義をまとめた本。
私も少しは知っている時代の記録として興味深くはありました。言っていることもわかる。
だけど、ピテカンに行っていた人間なのだなぁと。距離を置いて中庸で語っているかのようだけど、ちょっとあっち側の人に感じました。
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08/ 1, 2006 [biz & job]
IE7に戦々恐々
みなさんはWindows Updateの設定をどうされていますか?
多分多くの方はデフォルトで自動更新にしているのでしょうねぇ。
もちろんセキュリティ上色々な改善が施されているので、Windowsをお使いの方は小まめにアップデートすることは望ましいのですが・・・。
現在ほとんどの方がインターネットにアクセスしているブラウザはInternet Explorer(略称IE)です。
WindowsのIEの正式版のバージョンは現在6.X。
シーブレインで構築するサイトは基本的に、正式版としてメーカーがサポートしているブラウザを対象としています(時々それより古いものへの対応のご要望があり個別にご相談なのですが)。
よって、現在ベータ版で提供されているIE7は対象外となっています。
このIE7ベータが結構曲者で、通常対象ブラウザとされたときに苦労するCSSなどのデザイン面ではなく、根幹のプログラムにも影響がありそうで。
正直なところ、ログイン管理をしている会員制サイトで一部IE7ベータによる不具合が発生している訳です。
そのIE7ですが正式版になった暁には
(日本語版は半年遅れで)自動アップデートするとマイクロソフトが表明しています。
ベータ→正式版でどのような変更があるかはわかりませんが、それまでには何とかせねばなわけで、面倒くせーなー、ブラウザ一つあれば自由に渡り歩けるインターネットの世界というのは夢だったのだなぁと。
まぁいつの時代の夢だ、ですけど。
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教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」byばるぼら
まさに教科書には載らない、正史ではないニッポンのインターネットの歴史です。
私は時代的には微妙にクロスしつつその場にはいなかったので、逆に興味深い。
微妙にクロスしつつ「紙」の世界に近かった私はHTMLに出会ったときに「これで自由になれる」と思ったのですが、結局はそんなブラウザのバージョンに振り回される日々になってしまいました。
自由になれる、と思った想いについてはいつかまた。
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