ITベンチャーとメセナ

宮沢章夫さんが「最近のITベンチャー企業はメセナをやらないのだ」と書いていて、そういえばそうかもと調べてみたのですが、確かに(ライブドアはさて置いても)ソフトバンクや楽天やグーグルやアマゾンもメセナ活動をしているという情報は探し出せませんでした。

で、宮沢さんはその理由を、同時期に発生したおたく的なものに「80年代のサブカルもてはやされ」みたいなものに対する嫌悪がインプリメントされているからではというようなことを書いていて、ちょっとそれは違うかもなと。

シーブレインはITベンチャーってないい?もんじゃないですが、末席というか少し近いメンタリティがあると思っていますし、仕事やブログなどを通じてそういう企業の人たちの情報は一般の人たちよりは知っている。
そんな中で思うのは、多分メセナは眼中にないということです。


それぞれは文化に興味がないわけではない。映画やゲームが好きな人はたくさんいるし、技術書やビジネス書以外の本だって読む。芝居を観る人だっている。おたくもサブカルもいる。
ただ、企業活動の中で圧倒的に興味があるのは「技術」と「お金(ビジネス)」ではないかと。
お金があったら、ビジネスの可能性を拡げる"技術"にかけたい。技術の担い手の"人"にかけたい。
もちろん本業以外に余裕がない面もあると思います。いくら儲けていても所詮はまだベンチャー。
「社会貢献」を軽んじている訳ではなく、まずは本業で社会貢献したいのだと。それもきれいごとかもしれないけど。

メセナという活動自体の評価も色々あるでしょうし、アートとかケッって思ってる人もどこに限らずいるでしょうし、個人的にはあってしかるべきものだと思っていますが今はそんなとこかなと。

東京大学「80年代地下文化論」講義 東京大学「80年代地下文化論」講義」by宮沢 章夫

「'80年代はスカだった」という論調に疑問を呈したい宮沢さんが、原宿にあった伝説のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」を象徴とする「かっこよかった80年代」と取り巻く時代を考証した、東大での講義をまとめた本。
私も少しは知っている時代の記録として興味深くはありました。言っていることもわかる。

だけど、ピテカンに行っていた人間なのだなぁと。距離を置いて中庸で語っているかのようだけど、ちょっとあっち側の人に感じました。

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