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ミス

人手が足りなく、今でもときどき現場の作業を手伝っています。
思い起こせば 19 年前に以前の会社に就職して、マニュアル作成の仕事を始めました。人が書いた原稿のチェック、印刷会社からあがったゲラの校正、そしてできあがった本の検品です。そんな仕事を長くやっていると、だんだん人がまちがえそうな箇所にカンが働くようになります。それは、作る人がどういう作業をやっているか想像できるだけの知識が身につくことと、人が見落としやすい点というのが経験則でわかってくるからです。

たとえば、同じような文章があればコピーして作るだろう、そのときに直さなければならない部分を直し忘れているのでは、とか、意味のない数字の羅列には人は注意力が落ちる、などです。

ミスは作成途中で気づけばいいのですが、完成してからだと大変です。特に本の場合、できあがったからだと刷り直しという最悪の結果になります。実際、そういう経験を何回かしました。部下が担当したマニュアルが完成して、できあがった本をチェックしたらとんでもないミスを発見したということが。この苦い思いは何回経験しても慣れるものではないです。当然、慣れてはいけないものですし。

こういう経験をしていると、人(自分を含めて)はミスを犯すものという前提で仕事を考えるようになります。つまり、人はミスを犯すのだから、フォローできるしくみを常に用意しなければならないということです。

マニュアル作成の現場で覚えたことは、私の仕事に対する考え方に非常に影響を与えています。


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