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Steve Jobsは再び過ちを犯すのか

最近Appleの評判が悪い。今日はこんな記事があった。

さよならApple、こんにちはグーグル

 iPhoneのキャリアであるAT&Tのひどいサービスにほとほと嫌になっていた私は、ベライゾンの携帯電話HTCインクレディブル(OSはグーグルの「アンドロイド」を搭載)に乗り換えることを真剣に検討していた。

 そして今日(5月20日)、新OS「アンドロイド2.2」が発表されるのを見て決断した。

 バイバイ、Apple。iPhoneはもういい。本当にサヨナラだ。

 AppleがAT&Tの通信網と決別しようが、ベライゾンと手を組もうが関係ない。色々なブログに書かれているように、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。

 これまでは、ベライゾンの通信網でiPhoneが使えればうれしいと思っていた。

 でも、もう違う。

 アンドロイド2.2(通称Froyo)はiPhoneOSよりも断然いい。まず動作が早いし、Appleが嫌がらせのように拒否しているアドビの動画ソフト「フラッシュ」にも対応している。
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引用元:ニューズウィーク日本版

Appleはかってはコンピュータメーカーだった。しかし、今は違う。Apple自身が2007年に社名から“Computer”を外したとおり、ハードウェア、ソフトウェアだけでなく、音楽や動画といったコンテンツを提供している。さらにiPhoneでは今までの電話では想像できなかった革新的なユーザー・エクスペリエンスを提供している。

それらを実現しているのは決して革新的な技術ではない。技術的には他の会社でもできたことだ。しかし、Appleしか、いやSteve Jobsしか思いつかなかった。まさに“Think different.”。私が経営者としてSteve Jobsを尊敬してやまないのはその一点にある。

なのにどうなのか、最近のAppleの動きは。上述の記事にもあるように、閉鎖的、独善的なやり方が目にあまるようになってきた。もっともらしい理由を付けているが、本当にユーザーのことを考えてのことなのか。iPhoneでWebサイトを見るのに、Flashをサポートしていないなんて不便でしようがない。

上述の記事は最後に次のように書いている。

 Steve Jobsは、壁に囲まれた自分の大切な「庭」を作り上げた。細菌に触れることを恐れてペントハウスに引きこもっていた企業家の大富豪ハワード・ヒューズに、Jobsはますます似てきた。

 グーグルは今こう言っている。やあ、いい庭じゃないか。そこで楽しんでいてくれ。1人でね。

 グーグルのビック・ガンドトラ技術担当副社長は、同社が携帯市場に参入した理由についてこう語った。「我々が行動しなければ、1人の人間、1つの企業、1つの端末しか残らない厳しい未来に直面することになる」

Appleはこのまま悪の帝国になり、Googleが民衆を救う正義の革命軍になるのか。

わたしはSteve Jobsを経営者としては尊敬しているが、人間的には(会ったこともないけど)嫌なやつだろうと思っているので好きではない。しかし、もし彼が今独善的な考えに取りつかれてAppleを誤った方向に導くようなら残念でたまらないし、そんなことはあって欲しくないと祈っている。


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