Web 制作の現場で使う jQueryデザイン入門

Web 制作の現場で使う jQueryデザイン入門

今回は発売されたばかりの「Web 制作の現場で使う jQueryデザイン入門」をご紹介します。

jQuery は JavaScript のライブラリです。prototype.js や mootools など他にも JavaScript のライブラリはありますが、今では多くの方が jQuery をファーストチョイスとして利用されているのではないでしょうか。

jQuery に人気が集まった要因としては

  • 軽量
  • 簡単
  • プラグインが豊富

といったあたりが挙げられるかと思います。

弊社でもサイトの構築では jQuery にお世話になりまくっています。
例えば以下のような場面で大活躍しています。

  • FLASH を使わないでインターフェースをちょっとリッチにしたい
  • 複雑なシステムを使わないで手軽に動的な表現を加えたい
  • IE6 にモダンブラウザと同等の振る舞いをさせたい(切実!)

ただ、jQuery の実装に際しては「担当はプログラマ? デザイナ?」という場面が良くあります。
プログラマは「簡単なんだしフロントエンドはデザイナがやってよ」と思い、デザイナは「プラグイン使うだけならいいけど自作とかはちょっとハードルが高い…」と思ったり、まあまあこんなところではないでしょうか。

実際のところ、デザイナも jQuery を理解していたほうが色々な局面で効率的なのは間違いありません。
もともと CSS と似たような書式の jQuery は、CSS を理解している人なら習得しやすいという特徴ももっています。

本書は、「jQuery を使えるようになりたいけど、なにから勉強していいかわからない!」というデザイナの方には最適な教科書ではないかと思われます!

以下、読んだ感想です。

段階的に学べる!

本書は全 4 章からなっており、「jQuery の基礎知識を知る」→「サンプルを扱いながら基本的なことを学ぶ」→「学んだ知識で実際に機能の実装をしてみる」→「jQuery プラグインを使ってみる」といった流れになっています。
段階的に読み進めることで知識を得つつ、豊富なサンプルを実際にカスタムしたりしながら学んでいくことができるのが前半。
実際に機能を実装してみたりプラグインを導入してみたりで実践的なテクニックを身につけるのが後半、といった感じです。

実用的なサンプルが豊富!

掲載されているサンプルが「そうそう、こういう機能を作ってみたかったのよ!」と思わせる、とても実用的なラインナップとなっています。
このあたりは著者の方の現場感覚がうかがえ、好感度大でした。

フルカラーで読みやすい!

個人的にフルカラーの書籍が大好きであります。
本書はフルカラーであることはもちろん、フォントやレイアウトにもこだわりがうかがえ、非常にキャッチーな装丁だと思いました。
さらに本書はサンプルコードがシンタックスハイライトされており、読みやすいことこのうえないです。大げさでなく、今まで読んだこの手の書籍の中で一番読みやすかったです。

付録のチートシートが便利!

巻末に jQuery のリファレンスチートシートがついているのですが、これが地味に(失礼!)便利です。

 

というわけで、jQuery に興味のある Web 制作者の方にお勧めする書籍のご紹介でした。
特にデザイナ向けの jQuery 本という意味では今のところ国内で随一なのではないでしょうか。(プログラマ向けの本はいっぱいありますけど)

正直、自分も JavaScript には苦手意識がありまして、この本をしばらく愛読して苦手意識を吹き飛ばしてやろうと思います!

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