2005年4月30日
横浜に至るまで(1)
私は九州出身ですが、大学入学と同時に上京してからずっと東京近辺にいます。八王子、府中、新宿、葉山、小金井、三鷹、町田、そして横浜と、25 年の間に転々と移り住んできました。学生や独身の頃はもとより、結婚してからも一定の場所に定着するという意識がありませんでした。何年か住んで飽きたら次の場所を探すというのが当たり前になっていたのです。
その意識が変わった一番のきっかけは、子供ができたことでした。親にとっては移り住んできた町のひとつでしかなくても、そこで成長する子供にとっては故郷になります。親が飽きたからといってさっさと次に移っていいわけではありません。どこに定着したらいいか、どこだったらこだわりを持って住むことができるかを考えたました。