2020年1月 7日
2020年年頭にあたって(雑感)
明けましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
西暦2020年、21世紀になってもう20年が経過します。子どもの頃に本やテレビで描かれていた21世紀とはなんだかずいぶん違うなと思っています。
David MarkによるPixabayからの画像
自動車は相変わらず道路を走り、渋滞は減らず交通事故もなくなりません。宇宙旅行はようやく実現しつつありますが、宇宙ステーションに行くのに2,000万ドル(約22億円)だそうです。2001年宇宙の旅を一般の人が体験できるのは何年遅れになることやら。
ロボットも産業用は着々と実用化されていますが、鉄腕アトムが生まれるのがいつになるか現時点では不明です(原作では2003年4月7日が誕生日という設定らしいです)。原子力モーターなので使用済み核燃料というむずかしい問題もあります。
挙げていけばいろいろと20世紀に描かれた夢と21世紀の現実にギャップを感じます。
とは言え、コンピュータの世界に限ると1990年代以降に2つの大きなエポックメイキングがありました。1つ目は何と言っても「インターネット」の普及です。利用し始めた当初はリアルタイムでいろいろな情報を入手できることに感動しました。さらにハードウェアとソフトウェアの進化に伴い、オンラインで物が買える、動画が見られる、ゲームができる、などなど次々に新しい体験を提供してくれました。
2つ目は「スマートフォン」の出現です。インターネットをPCでしか利用できない頃はユーザーも利用シーンも限定されていました。それを、だれでもいつでもどこでも当たり前のようにネットに接続できる今日の状況にしたのがスマートフォンです。利用者の増加により機器もサービスも進化・洗練され、相乗的に日常生活に浸透しています。
ただ、最近は少し進化が停滞している感じがあります。IoT、ビッグデータ、AIなどバズワードは聞き飽きるほど飛び交っても、日常的に実感できるサービスがまだほとんどないからです。
今年は東京オリンピックがあります。ビッグイベントをきっかけに新しい技術やサービスが一気に広まるのはよくあることです。世界の国々からたくさんの人が日本に集まるこの機会に、世界中の人たちが思わず笑顔になる体験ができれば東京オリンピックの副次的な意義は大きいでしょう。
私事ですが、今年11月で60歳になります(どういう心持ちで還暦をお迎えしたらいいのかわからず戸惑っています)。元々飽きっぽい性格でしたが年を取るに連れてさらにそれが進み、最近刺激が不足しています。2020年に新たなエポックメイキングが出現して、久しぶりにトキメキを感じたいと期待しています。まだまだ老け込むには早い。
だらだらと雑感を綴ってしまいましたが、今年もなにとぞよろしくお願いいたします。