株式会社シーブレイン > 馬車道の社長日記 > 「これだけ払ってなぜ」

「これだけ払ってなぜ」

昨日の安倍官房長官の言葉です。

「これだけ払ってなぜ」 安倍長官が国連分担金で言及

 安倍官房長官は1日の記者会見で、国連のアナン事務総長が財政的貢献と常任理事国入りは直結しないとの考えを示したことについて「日本政府も直接関連づけて考えているわけではない」と説明したうえで、「国民の素直な気持ちとして、これだけ分担金を払っているのに、なぜ常任理事国ではないのかという思いがある」と訴えた。

引用サイト:asahi.com

そうなのか、国民の素直な気持ちとしてはそう思っているのか。たくさん金を払っているんだから、相応の地位が与えられるべきと思っているんだ。

私は、そんな風に思っている国民が半分もいるとも思えません。日本が常任理事国になれないのは、近隣諸国、特に中国の賛同を得られないからでしょう。なぜ中国の賛同を得られないのか。得られるような外交努力をしていないからです。現在の日本の外交は、視野の狭い政治家と交渉テクニックの低い官僚という最悪の組み合わせにより、絶望的な状況にあります。

景気が回復しつつあるといわれますが、これは政官の成果でしょうか。民の努力に負うところが多いのではないでしょうか。そういう意味で、経済は政官が多少アホでも、民の力によって改善できる余地があります。しかし、外交には民が入る余地がありません。政官がアホだと、いつまで経っても状況は改善されないわけです。

ポスト小泉の筆頭といわれる人が冒頭のような発言をしているようでは、いつまで経ってもこの問題は進展しないでしょう。ただ、個人的には、無理に常任理事国にならなくてもいいとは思っていますが。

政治や宗教ネタには触れないスタンスなのですが、あまりの感覚の隔たりに我慢できず書いてしまいました。


Webサイト制作、IT翻訳、マニュアル制作なら
株式会社シーブレイン(横浜)にご相談ください。