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日本のIT業界の未来

今日はあるお客様に紹介いただいた会社を訪問してきました。ITのコンサルティングやマニュアル作成をされていらっしゃる会社です。マニュアル作成でシーブレインがご協力できることはないか、というのが訪問の趣旨でした。

シーブレインの実績や仕事のやり方などを説明させていただいたのですが、費用のところで気になる話がありました。先方はシステム開発もされていらっしゃるそうですが、以前に比べてソフトウェア・エンジニアの単価がかなり下がっているということでした。

ソフトウェア・エンジニアはたいてい「人月」というのが単価になります。人一人が1ヶ月稼働したらいくら、とう考え方です。当然役割や経験に応じてランクがあります。役割とは、SE、プログラマなどです。その人月単価が以前より下げられているというお話でした。

昨今、単価が下がるなどというのはどこの業界でもあることなので、別にめずらしいことではないのかもしれません。まして、IT業界でもインドや中国などに発注するケースが増えており、価格競争が厳しくなっているのは当然なのでしょう。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか。システム障害に起因するトラブルは頻繁に発生しています。いろいろな原因があるのでしょうが、人手不足とますます短縮される納期が影響していることは確かです。今、学生の間でソフトウェア・エンジニアの仕事が敬遠され始めているという話も聞きます。

ITがますます我々の日常生活の基盤となり、財産や生命に関わる非常にクリティカルな部分まで担うのなら、官民を問わず相応のコストをかけるべきではないでしょうか。

たまたま今日こんなニュースを見かけました。

[ニューヨーク 12日 ロイター] 米国で最も好ましい職業はソフトウエアエンジニア。

 米マネー誌とサラリー・ドットコムによる調査で12日明らかになった。

 このランキングは、給与や職業の成長見通し、ストレスの度合い、柔軟性、創造力の可能性などを基準に集計されている。

 上位10位に選ばれた職業と、向こう10年間の成長見通し(%)、ボーナスを含む平均年収(米ドル)は次の通り。 

1 ソフトウエア・エンジニア............46.07% 80427ドル
2 大学教授...................31.39% 81491
3 財務アドバイザー...............25.92% 122462
4 人事マネジャー................23.47% 73731
5 医師助手...................49.65% 75117
6 市場調査アナリスト..............20.19% 82317
7 コンピューター/IT(情報技術)アナリスト..36.10% 83427
8 不動産鑑定人................22.78% 66216
9 薬剤師....................24.57% 91998
10 心理学者..................19.14% 66359

引用サイト:ロイター

日夜を問わず地道に働いている日本のソフトウェア・エンジニアにも、もっと希望があっていいと思います。


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