2009年1月21日
ファースト・インプレッション
みなさんはとっくにご存じだと思うが、Paul Pottsというオペラ歌手がいる。
携帯電話のショップの店員だったのが、オーディション番組に出演して絶賛され一夜にして有名な歌手になった、という人だ。
私自身は、そういう人がいるというのは聞いたことがあったのだが、特に興味もなく今まで見る機会もなかった。
それが昨夜帰りに寄った居酒屋(まっすぐ帰れよ>オレ)で、たまたまテレビでやっていた。オーディションのときの様子である。
ご存じだった方は「今頃何言ってんだ」という話なのだが、初めて見た私は本当に鳥肌が立つほどしびれた。
歌も見事なのだが、何よりも歌い始めてからわずか10秒ほどでこれほどまでに観客と審査員の表情(感情)を変えられるものかと。
確かに最初の印象(さえない風采、自信なさそうな表情)からは、とてもあの堂々とした歌いっぷりは想像できない。そのギャップがいっそう見る人を感動させたのだろう。
さて、これから得られる教訓は、鳥肌が立つほどしびれたと言いながらひねくれているようだが、「やはり第一印象は大事!」ということだ。間違っても「見た目じゃないよ、実力だよ」などと受け止めてはいけない。
Paul Pottsの場合は大逆転で成功を収めた。しかし、これは彼のたぐいまれな才能があったからこそできたことだ。通常は最初のネガティブな印象を引きずったまま、実力以下の評価をされてチャンチャン、である。
勘違いでも自信を持つことは大切だ。しかし、それは基本的にやるべきことをやった上で、というのが大前提だ。自分は特別な人間だからと常識を馬鹿にする人間は信頼されないし、まず成功できない。
人に信頼されるためには、きちんとした身なりと態度を心がける。そこが仕事をする人間としての最低限のスタートラインだ。その上で実力を蓄えていけば、まちがいなく成功できる。
余談
この居酒屋に「めんたい高菜」というメニューがあった。後で出てきたものをみたときは自分が勘違いしていたことに気がついたのだが、そのときは鮮やかなピンクの明太子とみずみずしい高菜のコラボを想像したのだ。
出てきたものを見て、
「・・・あーそうだった。とんこつラーメン屋にあるヤツだ。」
見た目や名前という第一印象にだまされることはままある。それは確かだ。
One Chance | |
Adolphe Adam Paul Anka Bill / Buck, Peter / Mills, Mike / Stipe, Michael Berry Syco 2007-09-18 売り上げランキング : 833 おすすめ平均 ”最高”という以外にない。 少々過大評価されすぎなのでは? 歌を聴くという良い機会をもらった。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |