2010年1月20日
サン・マイクロシステムズ
昨日のニュースだが。
MySQLの生みの親、オラクルのサン買収阻止をロシアや中国に嘆願へ--米報道
2010年1月19日 09時46分Reutersの報道によると、OracleによるSun Microsystems買収を阻止するための嘆願書の署名を集めていたMichael "Monty" Widenius氏が、欧州委員会による承認の可能性が高まっていることから、次は中国とロシアに嘆願する意向だという。ロシアでは独占禁止当局が利害関係先に情報提供を求め始めたところで、中国もまだ買収を承認していない。MySQLの生みの親としても知られるWidenius氏は、MySQLデータベースが競合であるOracleの手に渡ることに警鐘を鳴らし、2009年12月末より「Save MySQL」で嘆願書の署名を募集している。
《引用元:ZDNet Japan》
オラクルによるサン・マイクロシステムズの買収が明らかになったのは昨年の4月だった。それが、8ヵ月以上経過した現在も完了していない。サンが2年前に買収したMySQLが原因だ。データベースとしてオラクルの競合であるMySQLを、オラクルが手中にしてしまうことが独占禁止の観点から欧州でネックになっていたからだ。
ようやくそれが解決しそうな状況になったときに、上述の記事である。また、買収完了の時期について不透明感が増してきそうだ。
長引けば長引くほどサンの製品は買い控えされ、企業価値が下がっていく。なんとじれったいことだろう。
サン・マイクロシステムズはシーブレインの取引先でもあるが、それに関わらず私にとってはあこがれの“スマートな”会社だったのだ。
90年代から2000年代初めにかけて、サンは圧倒的に輝いていた。ソフトウェアとハードウェアの技術力の高さ、それに優秀な才能の集団でありながら自由な(私が感じた雰囲気だが)社風。今で言えば、Googleに近いイメージだろうか。
シーブレインを創って早々にサンのワークステーションを買ったのだが、本当にほおずりをしたくなるほどカッコよかった。
もういちど輝いて欲しいと、古くからのファンの一人として切に願うのである。
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