2012年7月 4日
目的は何か
何をやっている会社ですか、と問われれば「マニュアルを作ったり翻訳をしたりWebサイトを制作しています」と答えます。でもそれは、我々が提供するサービスではありますが目的ではありません。
我々の目的は、我々の貢献によってお客様に成果をもたらすことです。マニュアルを整備したことで品質が改善し売上が上がった、製品を翻訳したことで市場が拡がった、Webサイトをリニューアルした結果注文が増えた。それがお客様の成果です。我々はそういう成果を意識して仕事をしようと心がけています。
今、時代の転換期にあります。20世紀後半にあれほど自信満々だった日本(若い人は知らないでしょうね)が、今や息苦しそうにあえいでいます。これだけは負けないと思っていた製造業も国際競争の中で追い込まれそうです。日本は変化についていけなかったのではないでしょうか。
20世紀の成功体験に引きずられた考え方ややり方では状況は悪くなるばかりです。これからの時代に適したしくみを作り直す必要があります。それは大企業ばかりではなく中小企業においても同じです。
当社の主なお客様は中小企業です。当社も改めて、何をもってお客様に貢献できるのかを問い直しています。問い直した結果が冒頭に言ったサービスとはちがうものになってしまうかもしれません。それでも「お客様に成果をもたらす」という目的のためであれば、我々も変わることをためらってはいけないと思います。
「成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える」 (ドラッカー名著集『経営者の条件』)
参考サイト:3分間ドラッカー