2015年4月15日
リーダーのタイプ
サッカーは詳しくないのですが、最近日本代表の動向が興味深いです。監督が代わってからですね。
代わってまだ2試合しかやってないのでハリル監督を評価するには早すぎるとは思いますが、戦術が合理的でわかりやすい。また選手の使い方もうまいですね。代表に招集した全選手に可能性を与えてるので、実績のない選手でも発憤するし、逆にベテランでも安泰ではないのでチームに活力が出てきたように感じます。
合理的なのは試合の戦術に限りません。日本代表の監督に就任してからのこれまでの発言を聞いていると、日本代表が成果を出すために関わっていくるあらゆることに対して、確かな根拠に基づく適切な意見を持っています。今朝のニュースをみてもそうです。体脂肪率、速攻、審判レベル、情報管理、キーパーの底上げについてするどい指摘と提案をしています。
これらが本当に正しいかどうかを検証するにはしばらく時間がかかるでしょう。しかし、このように根拠を示して言い切られると、聞く方は信じようという気になるのではないでしょうか。
プロ野球で例えるなら、古いですが、管理野球と言われた西武の広岡、森両監督、ヤクルトの野村監督に似たイメージがあります。精神論や漠然とした理論ではなく、データに基づいた説得力のある戦術や選手育成法。
リーダーには色々なタイプがあります。エモーショナルな(最近どこかで聞いた?)面を前面にだして選手を鼓舞するタイプ。横浜DeNAベイスターズの中畑監督はそういうタイプに見えます(いや、意外とミーティングでは理詰めの戦術を話しているかもしれません)。それに対してハリル監督や野村監督などは緻密な分析力で冷静に状況を判断し、成果を積み上げていきます。言ったとおりに結果を出すリーダーには選手は自ずと信頼を寄せていくでしょう。
クールな感じの後者にあこがれるのですが、資質的にどうも私はそっちではないようです。