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「はやぶさ」プロジェクトの現場から

今日、横浜商工会議所「会員の集い」というのがパシフィコ横浜であったので行ってきました。

第1部として講演があり、「この国とこの星と私たち ~「はやぶさ」と日本人の心~」と題して宇宙工学博士の的川泰宣先生のお話を聞いたのですが、これが大変おもしろかった。

あの奇跡の帰還を果たした「はやぶさ」プロジェクトに直接関わった人ならでは伝えられる、現場の緊張感、絶望、期待、また絶望、そして歓喜。それらをユーモアを交えながら話されたのですが、ぐいぐい引き込まれました。


1時間余りの講演でしたがその内容は、宇宙工学、プロジェクトマネジメント、リーダーシップ、リスク管理、ものづくり、人間の成長など断片的ながらも様々なものが含まれていて、可能であれば1日中、いや1週間くらい継続して聞きたいと思ったくらい。

ご存じのとおり「はやぶさ」は幾度となく危機を迎えたのですが、その一つ一つを乗り越えたシーンで的川先生は教訓的な言葉を示されます。どれも説得力のある言葉ばかりでしたが、特に私が印象的だった言葉を一つだけ紹介します。それは「大好きな夢だからあきらめない」です。

今までいろんなところで「はやぶさ」プロジェクトについて話をされると、「うちの会社でも“あきらめない”ということを社員に徹底させます!」みたいな反応があるらしいのですが、的川先生はこうおっしゃいました。

「あきらめないということが先にあるんじゃない、大好きなことをやってるからあきらめられないんだ。仕事を好きになれば現場は放っておいても自分で考えるようになる。」と。

どんな会社でも社員のパフォーマンスを上げるために、教育を施したり報酬を用意したり逆に罰則を設けたりします。そういった施策は必要だけれど、それ以前に「仕事が大好き」という至極単純明快な理由以上に社員(というより働く人すべて)がやる気を出すものはないですよね。そんな当たり前のことを“マネージメント”という名の下で論理ばかり先行すると、つい見失ってしまうなと気づいたのです。

社員が仕事を大好きになるようにする。それが経営者の最大の使命ではないかと改めて認識させられた講演でした。

この話を聞いた後で「はやぶさ」が地球に帰還して燃え尽きてしまう映像を見ると、鳥肌が立つほど感動します。以下の動画のちょうど10分あたりから帰還の様子を視ることができます。


小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡
的川 泰宣

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