2017年12月25日
動きの鈍くなった脳を刺激するアレ
メリークリスマス!
シーブレイン初の試みであるアドベントカレンダー、12月1日からWeb制作スタッフ(バシャログ。)と翻訳スタッフ(つぼログ。)が繋いできましたが、ついに最終日になりました。私がトリを務めさせていただきます。
ブログを書くのが久しぶりです。振り返るとこの前のエントリーが5月1日の創立記念日になっています。つまり8か月近く書いてなかったということです。こんなにブランクがあって最後を結ぶにふさわしい記事を書けるのか非常に不安です...
さて、最近つくづく思うのが「年を取ったな...」ということです。体のあちこちが痛くなったりきしんだり、ちょっと飲み過ぎると回復に時間がかかったりお腹を壊したり。「経年劣化」という言葉がよぎります。それでも肉体的なことは自重すればある程度避けられるのですが、困るのは「脳」です。
まず記憶力が衰えてきます。人・モノ・場所の名前、映画のタイトルなどが会話中に出てこないことがしょっちゅうあります。ひどいときは目の前にいる人の名前が飛んでしまうことも(これは記憶力の劣化以前の問題かもしれません)。こんな状態なので仕事の予定やタスクを忘れるんじゃないかと怖くて、会社のグループウェア、Googleカレンダー、タスク管理アプリで二重三重に記録しています。
それから集中力も悪くなります。記事を書く、提案書を作るなどといったことに時間がかかるようになりました。PCの前に座っていても考えがまとまらず、コーヒーやお茶を飲んだりお菓子を食べたり、外に出て近辺を歩き回ってみたり。本当に頭を掻きむしりたくなります。
長い前フリでしたが、アドベントカレンダーのテーマは「これがないと仕事にならない!」でした。私にとって「これがないと仕事にならない!」ものは、衰えゆく「脳」の働きをカバーしてくれる紙とペンです。記憶に残すにもアイデアを出すにも、手を動かしてまず書かないとダメなのです。記憶に残すためには何度も書きます。アイデアを出すのも、とりあえず思いついた言葉をどんどん紙に書き出して、それを見ながら要点を整理して考えをまとめていきます。
ということで、私がふだん使っている筆記用具と手帳を紹介します。
筆記用具
筆記用具の最大の要件は「気持ちよく書ける」ことです。書くことがなくても、とりあえずペンを動かすのが楽しい、と思えるくらい気持ちよく書けることが何よりも重要です。
4色ボールペン
ふだん最も使っているのは4色ボールペンです。愛用しているのは滑りが滑らかで書き心地のよい三菱鉛筆のジェットストリーム。これを使うと他のボールペンは使えないくらい滑らかさが違います。0.5mmと0.7mmの2本持っていますが、太いほど滑らかに感じられて0.7mmの方が特に気に入っています。
4色でなければならないのは、書く内容によって使い分けられるからです。
- 黒:通常の記録
- 赤:重要なこと
- 青:所感など
- 緑:予定
スケジュール、商談メモ、気になった記事の転記、日記的なものを日常的にこのボールペンで書き留めています。
万年筆
20年ほど前に人からいただいたモンブランの万年筆です。普段使いではありません。いつもは机の引き出しにしまってあるのですが、重要なことなどを考えるために気分を変えたいとき、取り出して思いつくままペンを滑らせます。万年筆は毛筆に通じる書き味があります。運筆の緩急、筆圧の強弱によって文字に表情を与えられ、そのときの自分の気持ちを表現できます。そうすることで気持ちを落ち着かせる効果もあります。
サインペンセット
ぺんてるのサインペンの8色セット。これは 一時期マインドマップに凝っていたときに買ったものです。
そもそもぺんてるのサインペンは書きやすさと適度な太さが評判で筆記用具のベストセラーです。マインドマップはアイデアを出すための思考法なのですが、白い紙に絵を描くように自由な曲線でたくさんの色を使って書くことが発想力をより高めるポイントだそうです。白い紙にカラフルに文字を書くのにぺんてるのサインペンほど最適なものはありません。ただし、マインドマップを習得しきれていないため、まだ活用の機会は多くありません。
手帳
手帳=仕事と言っていいくらいこだわりがあります。しかし未だに、これだ!と思えるものに出会っていません。ずっと試行錯誤している状況です。ちなみに1990年頃から使っていた手帳を捨てられずにとっています。
1990年当時はスマホはもちろん携帯電話もなく、手帳が唯一の情報管理のツールでした。バブルの頃はシステム手帳が大流行で、私もスケジュール、アドレス帳、商談メモ、電車の路線図、地図、電卓まで、あらゆるものを挟んでいました。システム手帳についてはある程度極めた自負があります。
その後、「超」整理手帳、モレスキン、「夢に日付を!」システム手帳、ほぼ日手帳(オリジナル)などといろいろ試してみましたが、どれも一長一短でしっくりきません。
ほぼ日手帳 カズン
今使っているのは「ほぼ日手帳カズン」という手帳です。この手帳はA5サイズと大きいため、書き込むにもチケットなどを貼り付けるにも使いやすい点が気に入っています。主に使っているのはウィークリーとデイリーのページです。ウィークリーのページは週の始めに1週間の予定を書き込んでその週を俯瞰します。デイリーのページは翌日の予定とタスクの確認、ライフログ的に行動(出退勤の時間、食べたものなど)の記録、あと気になったことなどを書き留めています。デイリーのページのスケジュール欄が狭いのが難点です。
コクヨ ノート 測量野帳 スケッチブック
コクヨ ノート 測量野帳 スケッチブック。商談やセミナーのメモ、考えを整理するときに何でも書き出したりなどして使っています。この手帳の特長は、薄くてスーツの内ポケットに収納できる、表紙がハードカバーなので立ってる状態でも書き込める、そしてボールペンの滑りがいいことです。無印良品でOEM販売されていたのを買ったのが最初でしたが、今はオリジナルを10冊セットでまとめ買いしています。
おまけ
筆記用具でも手帳でもありません。状差しと言います。レストランなどで伝票を刺してあるアレです。電話を受けたときなど手元の紙にメモを取るのですが、すぐ捨てていいものとしばらく取っておきたいものがあります。取っておくために何かいいものはないかと考えたときに思い出したのがこれです。まだ買ったばかりですが、デザイン的にも気に入っているのでこれからうまく活用したいと思っています。
まとめ
パソコンもスマホもタブレットも持っていて、スケジュールやタスクを入力し共有して十分に活用しています。それと別にさらに紙に記録するなんて非効率で時間のムダのように思えるかもしれませんが、キーボードで入力するのと手で書くのはまったく違うのです。自分の手を動かし、書かれた文字を自分の目で追いかけるという行為は「脳」を刺激するのに非常に効果的だと実感しています。
年を取って脳の働きが鈍くなったなと思われたらぜひ試してみてください。