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楽天vs.TBS

楽天と TBS ですが、長引きそうですね。三木谷社長も「金利負担よりも配当収入のほうが大きいのでまったく問題ない」とおっしゃって、長期戦になることは覚悟されているようです。

しかし現状、大方の見方は「楽天不利」です。当初は「さすが、三木谷社長。ホリエモンと違って用意周到。経団連会長まで味方につけている、ヨォッ、爺殺し!」などと言われていたのに、最近は、撤退、判断ミス、傲慢、田尾を返せ、ヴィッセル神戸を何とかしろ、とか好き勝手言われています。しょせん日本のマスコミなんて、その程度の尻軽さですが。

楽天と TBS の言い分、どちらに理があるか。まず、TBS(というより日本のテレビ局すべて)がいざとなったら口にする「公共性」。どの口が言うか!って感じです。芸のない芸人たちが馬鹿騒ぎする様子を流し、人のプライバシーを追いかけ回してはわめきたて、「あんた死ぬよ!」と人を脅してるバアサンの顔をアップで映す、そんな放送のどこに「公共性」があるのか。 ぬくぬくとした既得権を守りたいだけなのは見え見えです。理のかけらもありません。

しかし、一方の楽天(というよりヒルズにいる勝ち組の人たち)がいう「通信と放送の融合」。私にはいまいちよくわかりません。そりゃ何でもネット繋がっていた方がいいだろうけど、そんなにすごいこと? そこにバラ色の未来があるの? 不幸な人が何人救われるの? よくイメージできません。せめてもう少し具体的に説明してもらわないと。例えば、
人間はみんなテレビが大好きなんだから、好きな番組がいつでも見られるようになったらいいでしょ、オマケにテレビで見たものをすぐに買うことができる、旅行の手配もできる、保険にも入れる(?)、お金も借りられる(??)、細木数子に相談もできる(???)、すごいでしょ!って。
それでも私は「そうですかあ。便利な世の中になったもんですねえ。」くらいですけど。感性が時代に付いて行けなくなりつつあるのか、オレ? もっとすごいことを誰か教えてください。

ただ、楽天が TBS 株を取得したこと自体は、何ら責められるものではないでしょう。買収は株式を上場すれば当然付いてくるリスクであり、「黙って買うなんて不愉快だ」なんて言われる筋合いのものではない。ニッポン放送のときはちょっと事情が違いましたたが、それでも株式上場のリスク管理を怠った自分を棚に上げて、買った側を攻める放送局側の理屈は「逆切れ」と言われてもしょうがないと思います。

結局双方とも、積極的に応援してやろうじゃないか、と第三者に思わせるだけの大義がないんですね。「公共性」を掲げるなら、もっと高邁な議論を聞きたいもんです。


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