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プレゼン能力

プレゼン能力は必要である。

どんなにすばらしい技術や顧客を大切にするマインドを持っていても、それが伝わらなければ何も始まらない。

私自身は、営業の責任者として新しく声をかけていただいたお客様のところへ行く機会が多い。そこではまず、シーブレインの概要 - いつできて、このような沿革をたどり、こんなサービスを提供して、今はこのようなお客様とお取引をしている、など - を説明する。それから、そのお客様が興味を持たれた個別のサービスについて詳しく説明していく。

書くと簡単なようだが、本当にシーブレインについてご理解いただけたか、いつも不安である。基本的に話す内容は同じなのだが、壁に向かって話すわけではないので、相手の反応を見ながら説明の順番を変えたり、言い方を変えたり、毎度工夫しているのである。それがうまくはまるときもあれば、自分でも失敗したなと思うときもある。伝説の営業マンにはなかなかなれない。

今はまだ私やそれぞれの事業グループのマネージャーが営業を担当しているのだが、お客様が増えてくると現場の社員にも徐々に営業的な役割を譲っていかなければならない。そして今、Webのグループはそのようなときに備えて、グループミーティングの中で自発的にプレゼンの練習を行っている。

最初は「場慣れ」という意味で、趣味やプライベートな出来事など何でも話しやすいものを、3分間という時間枠を決めて練習していた。それがひととおり慣れてきたらいよいよ顧客を想定した練習ということで、会社案内やWebグループの事業について説明することなった。社歴の浅い人から順に、1回のミーティングで2名ずつプレゼンするのである。

最初は社歴の浅い人ということもあり、かなり苦労していたが、後半になってくると前にやった人の反省も踏まえてなかなか聞き応えのあるプレゼンになってきた。私でも、お客様の前で話すときに使わせてもらおうと思うような気の利いたフレーズが出てくるのである。

これが実際に顧客の前で話すとなると、それこそ「場慣れ」が必要なのでそうそううまくはいかないだが、何を話そうか普段から意識しているのといないのとではまったく違う。楽しみである。

さらに私にとってうれしいのは、私がふだん社員に話している会社の方向性を彼らなりに理解して、自分の言葉で表現してくれたことである。あまりうまいとは言えない私の話をみんなどこまで理解してくれているかと常々不安だったのだが、意図するところは伝わっていたことがわかって何よりもうれしい。



本を読んだだけでうまくなるほどプレゼンは甘くない。しかし、本を読むことによって、何を工夫すればいいかヒントを得ることはできる。

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