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弱い心

花粉症がひどい。

目が痒くてたまらん。去年も使っていた目薬を差してみるのだが、10分も効かない。体質が変わったのかな。何でもいいからこの痒みを何とかしたいのだが。

さて、このところ企業の不祥事が続いている。最近ニュースになったものだけでも、パロマ、日興コーディアル、不二家、関西テレビ。。。 いずれも一般的な感覚からすれば「あり得ない」事件だ。なぜこうも明らかに悪いとわかっていることをやってしまうのか。

それらの原因や対策については、書籍やネット上でも盛んに語られている。そして、最近話題になっている「J-SOX法」「内部統制」といったキーワードにもつながっていく。

この話の流れから行けば「内部統制には文書化が必須。皆さんも業務マニュアルなどを整備して、リスクマネジメントを推進しましょう!」という我田引水的な結論に持って行くのだろうが、先に列挙した不祥事にはハッキリ言ってマニュアルなんか何の役にも立たない。だって、経営者自らが関わっているのだ。社員がマニュアルにしたがって粛々と仕事をしても、経営者がごまかしたり隠したりしたらどうしようもない。

ミスがないように仕事をする、これはどの企業にとっても永遠の課題である。しかし、それでもミスをして顧客に迷惑を及ぼすような事態になりそうだったら、すみやかに公表して次善の対応を取るというのがあるべき企業の姿勢だろう。

自分の過ちを素直に告白して謝る。子供に説教するようなことを、立派な大企業の経営者に問わなければならないという現実。しかし、それはある意味特別に異常なことではないのかもしれない。起因する根本的な心情が「我が身がかわいい」ということであれば、誰にも「あり得る」事件だとも思える。

人は弱い。少なくとも、社会的な地位が人を強くする、ということはないようだ。悪魔の誘惑を絶つことができるのは、結局自分自身だと思う。善悪の観念まで失っていなければ、自分の行動をもう一人の自分が見たときにどう思うか、そう考えるだけで踏みとどまることができるのではないか。


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