2007年7月 6日
馬車道ランチ:焼き鳥専門店「半どん」
シーブレインが入っているビルのすぐ裏に勝烈庵がある。そのさらに1本先の路地にあるのが「半どん」。
すぐ近くなのに今まで一度も入ったことがなかった。外から中が見えない店というのは、どうしても入るのに躊躇する。看板には焼き鳥専門店とあるが、昼の定食は丼物だけのようだ。
中に入ると、歴史を感じさせる煤けた壁と天井。カウンターと小さな4人掛けのテーブルが3つ。店の人を含めてどっぷりとレトロな雰囲気。昭和の人間にはものすごく懐かしい感じがする。ただ、なぜが奥で豚汁の大鍋をかき回しているのは洋食屋のコックの風体。
丼物だけなので、カウンターの向こうではオヤジが3つのコンロに親子鍋をかけて、次々に入る注文に応じて具を入れては溶き卵をかけ、できたらどんぶりに盛るという作業をひたすら繰り返している。
私が頼んだのは親子丼。付いてくるのは、かなり時間をかけて煮込んだと思われる豚汁と、色合いも素朴なたくあん。
とじ卵の鶏肉は普通だが、ごはんはしっかりしている。つゆに負けてぐちゃぐちゃになったりしていない。めし屋の基本は、ごはんがきちんと炊けていること、味噌汁がおいしいこと。これができていない店は評価以前だと私は思っている。
会社に戻ってからネットで調べてみたら、半どんは横濱十番館の経営だった。それを知って、あの洋食屋のコックの風体をした人がいたのが納得できた。横濱十番館は勝烈庵と同じ系列だから、この辺り一帯は勝烈庵のシマなんだ。
また、別のサイトでは焼き鳥がうまいと評価が高い。今度は夜行ってみよう。