2007年10月 1日
使いやすいマニュアルのポイント
日経BP社が発行する「日経SYSTEMS」というITエンジニア向けの月刊誌がある。
その最新号である10月号に「ユーザーマニュアル作成術」という特集ページがあるのだが、その中で弊社のことも紹介していただいた。購読されていらっしゃる方は是非ご覧いただきたい。
マニュアル制作に関わっている複数の会社が、日頃の経験を踏まえてわかりやすいユーザーマニュアルとはどうやって作るべきか、ということを主張している。私自身も他社の主張を読んでおもしろいなと思ったのだが、文章表現にこだわる会社、レイアウトデザインにこだわる会社、各社それぞれだ。
その中で弊社が主張しているのは、マニュアルは構成こそ肝、ということだ。文章表現もレイアウトデザインももちろん重要だ。弊社でもその点には十分に気を配っている。しかし、やはりいちばん重要なのは「目次構成」だと弊社では思っている。
マニュアルを読むときにユーザーがよく戸惑うのは、自分の必要とする情報が載っているのかどうか、載っているとしたらどこにあるのか、ということではないだろうか。私自身も経験があるが、必要な情報を探しにくいマニュアルが結構ある。電子ファイルなら全文検索することもできるが、紙のマニュアルでは目次から探せないとあきらめるしかない。
だから、マニュアルにとっていちばん重要なのは、必要な情報を直感的に探しやすいように構成することなのだ。どんなに読みやすい文章も、みやすいレイアウトデザインも、そこにユーザーが到達することができなければ意味はない。
そして、適切な目次構成を考えられるのは、その製品自体に対する知識だけでなく、どのようなユーザーがどのようなシーンでマニュアルを必要とするか想像できる、経験を積み重ねたライターのスキルなのだ。
シーブレインのライターはその点ではどこにも負けないと自負している。
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