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アライアンス

昨年から業務マニュアルに関する問合せが増えている。

増えているだけでなく、それまでとは違う傾向が見られる。それは、現状のやり方をマニュアルにするのではなく、あるべき姿を提案してそれをマニュアルにしてほしい、という要望がいくつかあるのだ。

業務マニュアルを作るということは、現状の仕事のやり方をいったんぜんぶ「見える化」することになる。今まで何となくやってきた仕事をいざ文章やフローチャートにしてみると、効率の悪さ、統制の危うさなどが浮き彫りになる。それは自然と業務改善につながる。「あるべき姿」に近づく道でもある。

しかし、最近ある要望は、まず業務分析をして「あるべき姿」を描き出し、それをマニュアルにしてほしいというものだ。これはいわゆるコンサルタントの仕事である。

よくお客様から、業務マニュアル作成をコンサルティング会社に相談したら、ものすごい見積りが出てきた、という話を聞く。たしかにコンサルティング会社でも業務マニュアル作成をやっている。しかし、コンサルティング会社とマニュアル作成会社では、「業務マニュアル作成」の位置づけが違う。

コンサルティング会社は業務改善が目的である。そのために、高度な専門知識を持った人たちが多くの時間をかけて調査・分析をして、改善策を練る。マニュアルはその改善策の一手段である。

マニュアル作成会社は、マニュアル作成が目的である。正しく言い直すと、「使いやすくてわかりやすいマニュアル」を作ることを使命としている。そこに専門特化している点で、コンサルティング会社のマニュアル作成とはコストパフォーマンスが大きく異なる。

しかし、重要なのはお客様の期待に応えることだ。お客様が業務改善の提案まで希望されるなら、マニュアル作成会社だからできません、とは言いたくない。自社だけでできないなら、できるところと組めばよい。

今日の午後、あるコンサルティング会社の方2名に来社いただいた。新しい案件の相談をするためだ。

社会情勢や経営環境の変化によって、お客様のニーズは常に変わっていく。最近は特にその変化が早い。その変化に柔軟かつ迅速に対応するために、自社のリソースにこだわらず、あらゆるところとアライアンスを考えることは重要だと思っている。

“最も強いものが生き延びるのではなく、最も賢いものが生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化に対応できるものである。”
(チャールズ・ダーウィン「種の起源」より)

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