2008年6月30日
SPEEDO狂騒
未だかつて水泳がここまで話題になったことがあっただろうか。それも、選手ではなく道具でだ。
今更説明するまでもなく、SPEEDO社の「レーザー・レーサー(LZR RACER)」という水着が、水泳関係者だけでなく一般の人までも巻き込んでちょっとした騒ぎになっている。
私もたまたま会話の中で息子が水泳をやっているという話をすると「SPEEDOですかあ?」と相手にニヤッとされる。日本代表選手ですら入手がむずかしい水着が小学生ごときに手に入るわけがない。仮に手に入るとしても、5万も6万もする水着が買えるか。それ以前に体を作れ!ってなもんだ。
しかし、販売元はこのブームに乗じてブランド戦略を一気に拡大しようとしているらしい。
三井物産は、話題の水着「レーザー・レーサー」を開発した英スピード社とのライセンス契約を生かし、水着以外の同社ブランド製品の開発・販売を拡充する。相次ぐ世界記録更新で知名度が飛躍的に上がり、小売店からの問い合わせが約3倍に急増。メーカーからも新たな製品開発の希望が相次いでいるという。引用サイト:asahi.comスピードとのライセンス契約は06年12月の締結で、日本での製造・販売権を得た。当初は水泳関連だけだったが、三井物産は国内メーカーなどとの提携で製品群を拡充。今春からバッグや帽子、タオルを発売し、7月には水中で使える携帯音楽プレーヤーも市場に投入する。
今後、時計や衣料品、自転車、スポーツ飲料などに広げることも検討し、5年後に売上高150億円を目指す。
記事中にある携帯音楽プレーヤーというのが7月4日にiriver japanから発売される「AquaBeat」という製品らしい。カラフルなデザインが購買意欲をそそる。
さて、このブランド戦略はどこまで拡大できるか。基本的に水泳のブランドだ。オリンピックイヤーの今年だからこそ注目を集めているが、元々メジャーなスポーツではない。プロがあるわけでもないし。オリンピックが終わり水泳のシーズンも終わった秋頃に、どのくらいみんなの意識に残っているだろう。
以前から水泳に親しみこのブランドに愛着を持っていた者としては、今の狂騒はちょっと複雑な思いがある。
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