2008年12月16日
ジャーナリズムが不況を拡大する?
このところ毎日のように、新聞、テレビ、ネットのあらゆるメディアで景気の悪い話を流している。「100年に一度不況」などと言う。
これほど景気の悪い話ばかり流して、いったい何を企んでいるのか。裏で操っているヤツでもいるのではないかと思ってしまう。
健康な人が「とんでもない伝染病が流行っているのよ。あんなに健康だった○○さんも△△さんもみんな病気になってしまったのよ。」と毎日のように言われたら、なんだか自分も病気になったように落ち込むだろう。それと同じだ。
いつも思うことだが、日本のジャーナリズムはあまりにも一辺倒に流れすぎだ。経済情勢が悪化しているのは事実だ。しかし、目先のことだけをよってたかって取り上げて強調するのは、あまりにも軽薄だろう。
世の中には、もう少し先まで視野を広げて目の前の不況の先にある可能性を語っている人もいるはずだ。そういった意見も堂々と採り上げて、幅広い判断要素を提供するのがジャーナリズムの使命ではないか。
ジャーナリズムの力は大きい。そのことを自覚して、絶望と不安だけを駆り立てるのではなく、希望と勇気をもたらすような報道をしてほしい。ほんとにうんざりしているのだから。
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