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中小企業のコラボレーション

午後、横浜商工会議所主催のビジネス交流会に参加して来た。

場所は会社から歩いて20分ほど、山下公園前の産業貿易センタービル9階だ。
行く途中で日本大通を通ったのだが、銀杏並木が色づき始めていた。今日は天気もいい。

今日のビジネス交流会のテーマは「コラボレーションによる取り組み事例発表会」ということで、企業間あるいは産学連携による事業展開の事例を紹介するものだった。

7つの事例発表があったのだが、代表的なものが二つ。
みなとみらいの3ホテル共同企画による宿泊プランと、霧笛楼・ありあけ・崎陽軒のコラボによる「横濱ギフト」発売、だ。

「新・横浜三銃士 みなとみらいよくばりプラン」発売

話題沸騰の人気プランが復活。みなとみらいを代表する3ホテルと3商業施設がタイアップ。2名2泊¥45,000~。期間6/1~9/30。

みなとみらいを代表する3ホテル「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」、「パン パシフィック 横浜ベイホテル東急」、「横浜ロイヤルパークホテル」では、6月1日(月)から、共同企画として「新・横浜三銃士 みなとみらいよくばりプラン」を発売した。このプランは、2000年に発売し好評を博した「横浜三銃士プラン」を、横浜開港150周年を記念して復活させたもので、みなとみらいの3ホテルをフランスの歴史小説「三銃士」になぞらえ、ライバル同士が手を組んで実施する。今回のプランでは、前回同様好きなホテルに1泊ずつ、計2泊に加えて、近隣の対象商業施設にて利用可能なお買物券¥5,000分が付くなど、内容もグレードアップした。

(引用:HOTEL CONCIERGE
(2009年6月5日)

霧笛楼・ありあけ・崎陽軒のコラボで「横濱ギフト」発売

 鈴音 霧笛楼(横浜市金沢区)、ありあけ(横浜市港北区)、崎陽軒(横浜市西区)は、3社のコラボレーション企画として、12月27日より菓子詰め合わせセット「横濱ギフト」を発売する。

 この「横濱ギフト」は、フランス料理の「霧笛楼」による生チョコレートを使用したフォンダショコラ「横濱煉瓦」(2個)、「ありあけ」による1966年に誕生した栗(くり)を使った菓子「ありあけのハーバー」とチョコレート味の「黒船ハーバー」(各1個)、「崎陽軒」のオリジナル商品「横濱月餅(小豆・黒ごま)」(各1個)をセットにしたもの。

(引用:ヨコハマ経済新聞
(2008年12月25日)

この二つの事例に共通するのは、「競争相手はだれか」ということを近視眼的でなく、高い視座で判断したということだ。

みなとみらいの3ホテルは完全な同業であり、競合関係にある。しかし、彼らが共通のライバルと見なしたのは、お台場や舞浜にあるホテルだった。みなとみらいに来た客を奪い合うのではなく、まず他地域へ行こうとする客をみなとみらいに呼び込み、その上で共存共栄をめざしたのだ。

霧笛楼、ありあけ、崎陽軒のコラボも同様だ。3社は菓子というフィールドでは競合関係にある。しかし、彼らは協力し合って、「横濱」という共通のブランドで他地域との差別化を図った。

結果はいずれも成功だったという。

絶対的な強みを持っていれば単独で戦うことができるが、それができるのはごく一部の企業だ。ほとんどの企業は中小であり、あらゆるリソースが限られている。

もちろん、自社の強みを磨いて他社との差別化を図る努力は怠ってはならない。しかし、改めて自分が戦うフィールドを一段高い目で分析すると、競合であっても協力し合える企業があるかもしれない、という意識は必要なのだと参考になった。


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