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無償と有償の間

先日のエントリーでiPhoneの魅力について書いた。簡単に言うと次の3点だ。

  • フォントの美しさ。
  • レスポンスの早さ。
  • 使う楽しさ。

今日発売の「日経ビジネス」で同じような記事を見つけた。
それはiPhone上で稼働する「大辞林」というソフトの紹介だったのでもっと具体的なのだが、以下のような趣旨だ。

「大辞林」はポータルサイトのgooにアクセスすれば、無料で利用することができる。なのに、2,500円払ってまでこのソフトを利用するユーザーが多いのはなぜか。

  • 指でなぞるだけで次々に新しい言葉が現れ、その意味が表示されるという操作性。
  • 読みやすくて美しい書体(ヒラギノ明朝体)。
  • 黒字に白抜きという、高級感があり目の負担を軽減してくれる表示法。
  • ネットにアクセスしなくても使える利便性。

以上のように、辞書としての機能は同等でも、表示法や操作性を洗練させることで、無料だったコンテンツから2,500円という価値を引き出した。

特に印象的だったのは、最後のこの一文。

優れた「体験」を生み出せば消費者は対価を支払う。

不況でも、また他が無料でも、安易に右に倣うのではなく、お金を取るだけの価値がある、と自信を持って言えるだけのものを作ればいいのだ。


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