2010年7月 2日
スマートフォンに見る新しいマニュアルの可能性(追記)
昨日スマートフォンで見るマニュアルについて書いたが、今日意を強くする記事がTwitterで紹介されていた。
日本マクドナルドの原田社長が、昨日日経電子版創刊記念シンポジウムで講演した内容の記事だ。
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日本マクドナルドのIT活用としては例えば、「スタッフのトレーニングを従来の紙のマニュアルからニンテンドーDSに切り替えたところ、わずか数億円の投資で年間のトレーニングコストは10億円削減できた」と説明。スタッフが楽しみながら学ぶことで離職率の低減や顧客満足度の向上にもつながったという。
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引用元:日本経済新聞
この話自体は知っていたのだが、重要なのは「楽しみながら学ぶ」というくだりだ。日本マクドナルドが採用したのはニンテンドーDSだが、スマートフォンのマニュアルでも同じようなことが期待できるのではないか。
そもそもマニュアルは楽しみながら読むものではない。眉間にしわを寄せて、ときには頭を抱えながら、ときには眠気と戦いながら、しがみつくようにして読むものだ。(マニュアルを作る人間としては複雑な思いだが、それが現実だ。)
しかし、これがニンテンドーDSだったりスマートフォンだったら、かなりとっつきやすくなる。今までのマニュアルと、携帯ゲーム機やスマートフォンで見るマニュアルの大きな違いは、その機器自体を操作する楽しみがあることかもしれない。途中で問題に解答させてその場で点数まで確認できるようにすれば、さらにゲームに近い感覚で積極的に読んでもらえるのではないか。
ニンテンドーDSのような携帯ゲーム機よりスマートフォンに私が期待するのは、ビジネスユースへの適性と所有ユーザーとマニュアルを読む層のかぶり具合だ。マニュアルの主な読者はビジネスパーソンだから、ゲーム機よりスマートフォンを持っている割合が多いだろうし、今後はさらに広がるだろう。
ますますスマートフォンで見るマニュアルの可能性に期待できるようになった。