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アウトソーシング

我々の仕事は、材料を仕入れて加工して製品を造る、というたぐいのものではない。
お客様から出された要件に応じて頭と手(キーボード)を使って成果物を創造する、という仕事だ。極端に言うと必要なのは場所と人とパソコンだけである。これは見方を変えると、変動費が少なくて固定費が多い仕事ということだ。

固定費が多いということは、原価を削減しなければならなくなったときに柔軟性がない。場所は人とパソコンを収容するために最低限は必要だ。パソコン(ソフトを含む)なんてひんぱんに買い入れるものではないし、元々大して高くもない。結局、人件費にフォーカスすることになる。

固定費である人件費を抑えるためには、変動費である外注費に変えるという手段がある。いわゆるアウトソーシングである。今まで社内で行っていた作業も、必要なときだけ必要な費用を払って外部の人にやってもらう。

今期の当社の課題の一つが、信頼できるアウトソーシング先を開拓することである。
2年前までは意図的に会社の規模拡大を図っていたが、今は逆に会社はスリムにして外部の協力者を増やす方向に転換している。

スリムというと誤解を招きそうだが、今いる人を減らすとか給料を下げるという意味ではない。事業規模に対する社員人数をこれまでより相対的に抑えるということだ。つまり、売上は拡大しても社員は必要最小限にとどめて、足りないリソースは外部に求めるということである。

しかし、そのアウトソーシング先を開拓するということがかなり大変なのだ。
最近社員が、初めて取引する外部の人に仕事をお願いして時々悲鳴を上げている。私自身も外部に仕事を頼んで唖然としたことがある。要は「コミュニケーションが成り立たない」ということだ。

Aという作業を依頼したときに、こちらはA-1、A-2、A-3を含んでいるつもりでいる。しかし、請けた方はA-1だけだと思いこんでいる。さてさて、納品日に上がってきたものを見て唖然、という顛末だ。短い工期の中でこれをやられるとかなりこたえる。挙げ句の果てに逆ギレされたりして、何だかもう...。

文書化しないからだ、というご指摘はあるだろう。複雑な作業なら仕様書等を作成して渡すのだが、自分たちの感覚で「これは常識だろう」と思う作業だと、つい口頭の説明だけで済ませてしまう。相手も「はい、はい。」と返事するから、わかってるな、と安心する。しかし...。

シンプルなコミュニケーションにこそ誤解が潜んでいる、とでも言おうか。ふだんから何気なく使っている一般的な単語、短いフレーズなどというのは、同じ環境にいる者同士なら間違いなく伝わる。しかし、違う環境にいる人間、つまり上記の場合は社外の人には別の意味にとらえられるおそれがあるのだ。

品質云々という以前に、アウトソーシングでは言葉の定義から意識合せをしなければ始まらない。


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