2014年4月 4日
新年度スタート
ブログ更新が1月6日以来、今年2回目という事実に深く反省しております。
新年度になったのを機にまめに更新することをここで宣言します。
4月1日より新年度がスタートしました。シーブレインにとっては21期となります。
新年度の始まりにあたって昨日全社員集まってキックオフミーティングを行いました。前期の振り返りと今期の方針などの共有が目的です。
シーブレインではこの3年間、企業理念を全員で共有することをいちばんの課題として取り組んできました。その背景と現状について話したいと思います。
リーマン・ショックのときにシーブレインも深刻な経営不振に陥り、会社の存続が危ぶまれるほどの状況になりました。徹底的な経費削減と役員はもとより社員の給与・賞与もカットして何とか乗り切ることができましたが、一時期は最悪の事態も考えるほど追い込まれました。
少し回復の兆しが見え始めてから、なぜこのような状況になってしまったのかを振り返ると、
・ 自社のこと（強み・弱み）を十分に理解していなかった
・ 会社の方向性を明確に示せていなかった
・ 事業部門ごとに縦割りになり、会社全体としての求心力が弱かった
など、経営者として自分がいかに怠慢だったかということばかりが思い当たり、このままでは絶対会社を維持することはできないと痛烈に反省しました。
それからいろんな本を読んだりセミナーなどでの話も参考にしながら何をすべきかを考え、会社を一から作り直すつもりで変える覚悟を決めたのです。
まず、会社としての一体感を作らなければならない。そのためには核となるものが必要である。それは「企業理念」です。つまりシーブレインの、使命、価値観、行動指針。これを見直すことから始めました。
それまでも自分なりの思いを込めた企業理念が存在していたのですが、抽象的な表現で具体的に何かを思い浮かべることがしにくいものでした。それを見直して表現を変え、また不足していたものを付け加えました。それが以下です。
使命
情報通信技術を活用したソリューションにより、顧客に新しい価値と可能性を提供する。
価値観
顧客価値の創造、チームワーク、個性の尊重、仕事を通した継続的な成長
行動指針
1. 常に顧客の利益を念頭に行動する。
2. 目的達成のために、あらゆる手段を検討し実行する。
3. 全員の知恵と技術を結集する。
4. 新しい技術と知識の習得を求め続ける。
5. プロとしての自負と、行動に対する責任を持つ。
まだうまく表現できていないというもどかしさはありますが、シーブレインが何のために存在するのか、何をしたいのか、何を大切にするのか、そして社員にどうあってほしいのか、私の考えを込めています。
これをこの3年間ことあるたびに話をし、人事考課にも反映し、ただの美辞麗句ではなく本当にそう思っているんだということを繰り返し社員に伝えてきました。
手応えを感じたのは、昨年９月にリーダークラスの社員たちと役員、管理職が泊まり込みの合宿をしたときです。企業理念に込めた私の思いを、会社を設立した経緯から何を考えてここまでやってきたのかという歴史と重ねて、初めて詳しく話をしました。それは役員、管理職にも今まで話したことのないことです。あれからその場にいた人たちが変わった気がします。私の思いが伝わったのだと感じました。
その後、合宿で共有した思いをその場にいなかった社員にどうやって伝えるか。スローガンを作ったり部門を越えた合同朝礼を始めたり、今も試行錯誤しながらリーダーたちを中心に取り組んでいます。全社員が本当に理念を共有できたと確信できるにはまだ時間がかかると思いますが、確実に前に進んでいる実感はあります。
そして昨日のキックオフミーティング。シーブレインは翻訳とWebサイト構築という2つの事業部門があります。客層もビジネスモデルも異なる事業ですが、核となる企業理念をしっかり共有していればシーブレインが提供するサービスとしての価値はぶれません。
これからシーブレインが力を入れていくのは事業そのものの強化です。今までも事業ごとに技術、スキル、オペレーション、マネージメントなどを向上させることに真摯に取り組んできました。その点が評価されて継続的な取引先があるのだと自負しています。
これからめざすのは、もっとフォーカスをしぼって絶対的な強みを持つことです。この分野なら、この技術なら絶対負けない自信がある。そういうものを磨いていきたいと思っています。
キックオフミーティングで最後に話したこと。
1995年5月に創立したシーブレインは来年2015年5月に20周年を迎えます。そのときにどうなっていたいか。私自身のビジョン、そしてそれぞれの事業部長のビジョンをみんなに話しました。
そのビジョン実現のためにこれから１年間全社員が全力で走っていきます。
