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「夢」と「責任感」

仕事始めの1週間。長い年末年始休暇明けだったのと、途中で風邪をひいたこともあり少し疲れ気味でしたが、なんとか1週間が終わりました。

あ、ここでの紹介が遅くなりましたが、恒例になっている全社員で作る会社の新年のご挨拶は、Vineというアプリを作った6秒動画の男女対決でした。今回はお客様からの反響もなかなかよかったです。まだの方はぜひご覧になってください。

さて、改めて2014年を振り返ってみます。2014年度(2014年4月~2015年3月)はこれまでにも増して会社の成長を意識した期です。会社の体制もWebソリューションとIT翻訳という2事業部体制に改め、「それぞれの事業を磨き上げ他社との差別化を鮮明にして、より強固な事業基盤を作る」ことを期首の目標に掲げました。が、2014年12月までの感触はといえば、なかなか思うような成長を遂げられていないというもどかしさが一番です。

原因はいろいろあります。何よりも一つは私のリーダーシップ不足です。どういう会社にしたいのか、そのために私自身は何をやり社員には何を求めるのかという意識の不徹底、また、目標に届いていないときにどう修正するのかという対応の遅さ。なんとかなるんじゃないかという心のスキがありました。

もう一つは、会社全体に言えることですが、スピード感の不足です。事業部や会議体でそれぞれ掲げた目標を達成するのに時間がかかり過ぎています。言い換えるとPDCAサイクルがうまく回っていません。PlanとDoに時間がかかってCheckとActionまでできていない。これは、それぞれのチームにおけるリーダーシップ不足も一因ではありますが、メンバー全員に目標を達成する!という強い意識が不十分であることが何よりも問題です。

社員を責めているわけではありません。シーブレインの社員はみんな向上心があり、自分の任された仕事には責任を持ち、いい仕事をしようという意識は備えています。この点は私は自信を持って言い切れます。ただ、まだ何かが足りない。何が足りないのか。

責任感ある個人を育て
強いチームを作り
夢を実現する勇気を持て

これはたまたま今週の「日経ビジネス」(2015.01.05)の巻頭に掲載されていた安藤忠雄氏の言葉です。
安藤氏の事務所はわずか30人のスタッフで世界各地から依頼された難しい案件をこなしているそうです。少数精鋭で世間から認められる仕事を実現する、シーブレインのめざす姿です。安藤氏はそれができる理由として以下のように述べられています。

30人の一人ずつが、それぞれ専門と大きな視野を持ち、自分で責任を持って判断して行動してもらうようにしているだけです。要は「責任感ある個人をいかに育てていくか、ということです。
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日本人はチームワークを大切にすると言われますが、責任感ある個人の集まりではない。

シーブレインに欠けているのはこれじゃないかと思いました。うちもチームワークを重視しています。一人で実現できないことをやるのが会社。そのために重要なのはチームワーク。事あるたびに私は社員にこの話をします。しかし、表面的に仲良くやっていたり協力してるように見えても、そのチームに心からコミット(責任をもって関わる)しないと満足できる成果を上げることはできないし自身もいつまで経っても成長できません。

リーダーはメンバーがコミットするに値するビジョンを示さなければなりません。ただ、リーダーとしての責任逃れをするつもりは毛頭ありませんが、リーダーから示されるビジョン以外にも自分が仕事に取り組むにあたって「こういうことを実現したい」「自分はこうなりたい」という個々の夢は必要なのではないでしょうか。そうでないと、その仕事にかける時間がもったいない。せっかく時間をかけてやるなら、自分が成長しながらチームに貢献し、その結果お客様や世間から評価される成果を上げる、そんな「夢」と「責任感」を伴った仕事をしてほしいと思います。

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