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経営判断

スカイマークが民事再生法を申請するとのニュースがありました。

昨年7月にエアバスとの大型機購入のトラブルが報じられてからわずか半年。その前から格安航空会社との競争で収益が悪化していたとのことですが、エアバスから大型機を購入するという経営判断が結果的に今回の民事再生法申請の引き金になったのは否めません。過去にいろいろ問題を起こしながらも、1996年の会社設立から20年近く続いてきた会社がこうもあっけなく倒産するとは、経営判断の怖さを改めて感じました。

引き合いに出すのはまったくおこがましいちっぽけな当社ですが、規模の大小に関係なく中にいる人間にしてみれば自分の会社が倒産することは最悪の結果であり、絶対そうならないように努めなければなりません。しかし、社員全員が日々誠実に愚直に働いていても、ひとつのまちがった経営判断で取り返しのつかない事態に陥ることがある。今回のような話を聞くと、経営者としての責任感と緊張感に胃がきゅっとなります。

人間は先のことを知ることはできません。今日の判断が明日どういう結果をもたらすのか。今までの自分自身の経験、他社の事例、現在のトレンドなど、できるだけ情報を集めて想像するしかありません。それでも絶対という確信は持てないわけで、ギリギリまで自問自答した上で最後は覚悟を決めて「勘」で決断するしかありません。その「勘」がいい経営者が優秀な経営者につながるのでしょう。もちろんそれだけではありませんが。

もう一つ今日のニュースで、Apple社が10-12月決算で過去最高益を上げたとありました。今のApple社の隆盛は1996年(奇しくもスカイマーク設立と同じ年)に復帰したスティーブ・ジョブズがすべて土台を作ったものです。スティーブ・ジョブズは当時倒産の危機にあったApple社を、果敢な経営判断と決して妥協を許さない強烈なリーダーシップで見事に復活させました。スティーブ・ジョブズが復帰してからの同社の復活と快進撃は、リアルタイムで見てきた私には小説やドラマのようでした。崖っぷちの状況で下したスティーブ・ジョブズの経営判断があってこそ今のApple社があるのです。

決して優れているとは言えない私の「経営判断」力を少しでも磨くために、日々感覚を研ぎ澄まして情報を仕入れあれやこれやと頭を悩ませる日々が続きます。
(少しでもあやかりたいとスマホの壁紙をスティーブ・ジョブズの写真にしてみました。。)

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