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全社研修

昨日は日曜日にもかかわらず全社員集まって研修を行いました。"「グループ」から「チーム」へ"という目的を掲げ、チームビルディングについて講義と討論です(チームビルディングについては以前もこのブログで触れています)。

10年くらい前からだと思いますが、企業のマネジメントにおいて"チーム"という言葉が使われることが増えてきました。意図するのはトップダウンの階層的な組織ではなくリーダーを中心にしたフラットな組織ということです。よく例えられるのがサッカーです。野球やアメフトなどはワンプレイごとに監督が選手に指示を出すことが可能です。しかし、サッカーは監督がゲームの最中に細かい指示を出すことはできません。選手一人ひとりがその場その場で判断しながらプレイし、それがチーム全体を見たときに1つの生き物のようにゴールに向かっていく。つまりひとつの目的に向かって全員が個々に考えながら連携して進んでいく組織を"チーム"という言葉に込めているようです。経営環境や市場が複雑かつ変化も早くなり、いちいちトップの指示を待っていては対応が遅れてしまう、またはトップだけでは適切な判断ができないという背景があります。

当社でも2年前からチームという言葉を意図的に使うようにしましたが、上述したような意味まで社員に詳しく伝えられずにいました。今期(と言ってもあと1ヶ月しかありませんが)の課題の一つにチームビルディングを挙げていたのですが、これまで具体的な施策を実行することができてなかったので、今回全員研修という形で共有することにしたという次第です。

最初に私から今回の研修の目的について話をしました。以下は私の説明資料の一部ですが、同じ集団であってもグループとチームは何が違うのかについて説明しています。

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その後、外部の講師をお呼びして講演していただきました。研修のすべてを経営者や管理職が主導すると、会社の都合を押し付けられるように受け取られる危惧があったからです。客観的な立場で一般論としての"チーム"という概念とその必要性についてお話していただきました。

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お話を聴くだけではなく、アクティビティをやってチームの成長過程を擬似体験します。下の写真はフラフープを全員が指1本ずつで支えてそれを床に下ろしていく、というアクティビティです。これが予想外にかなりむずかしいのです。

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午前中2時間だけの講演でしたが、新鮮で気づきの多い内容でした。
昼休みを挟んで、グループに分かれて午前中の講演の感想を話し合い発表してもらいました。

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その後は今回の研修のいちばん重要な課題です。2つの事業部に分かれてそれぞれ自分たちの課題を検討し、よりパフォーマンスの発揮できるチームになるためにやることを決めてもらいます。概念としてチームビルディングを理解することはできますが、大切なのはそれを自分たちに当てはめて具体的な行動にまで落としこむことです。

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9時から17時までの研修でしたが、駆け足で進めて何とか予定した内容をこなせました。本当は泊まりこんで2日がかりでやりたい内容です。
最後に全員に感想も聞きましたが、たぶん中にはピンときていない人もいると思います。1日だけの研修で全員が納得し、そして同じ方向に一丸となって進んでいける、とは思っていません。これからも何回も話し合う必要があり、何よりも毎日の仕事の中でチームビルディングに沿って行動するよう、事あるたびに意識させなければならないと思っています。

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