2017年2月18日
事業紹介 ― IT翻訳「We do nothing special」
シーブレインの翻訳事業
We do nothing special.
これは以前クライアントがシーブレインの翻訳の品質を評価してくれて「どうやっているのか?」と訊かれたのに対してうちの翻訳部門の責任者が答えた言葉です。
「何も特別なことはしていません。」
この言葉には「私たちは当たり前のことを着実にやっています。」という自負が込められています。
実際シーブレインは品質を保つために特別な工程を加えたり他の翻訳会社にない特殊なツールを使っているわけではありません。プロジェクトマネージャー、翻訳者、DTPオペレーター、そしてQA担当者というチームメンバーがそれぞれ自分の役割をきちんと果たすようにしているだけです。それは全員が「お客様に満足していただきたい」という気持ちを持っているからです。
それからシーブレインでは翻訳対象を絞っていることも品質を落とさない理由の一つだと思います。翻訳できる言語や対象の分野の多さを誇る翻訳会社もありますが、シーブレインは逆に、自分たちが品質を確実に保証できる範囲を考えそこに絞って高品質な翻訳を提供しています。
シーブレインの翻訳事業の特徴は次のとおりです。
- 日本人による英文和訳
- 前処理から仕上げまでワンストップ
- IT分野に特化
日本人による英文和訳
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、大手の翻訳会社では日本語への翻訳やDTPを人件費の安い他国でやっているケースがあります。その結果品質の問題が発生しているということをよく聞きます。実際他の翻訳会社で翻訳されたものを見ると、日本人なら明らかにおかしいと感じるものが納品されているときがあります。
基本的に翻訳はターゲット言語のネイティブが翻訳しなければ自然な文章になりません。日本語を英語に翻訳するなら英語のネイティブが翻訳しなければなりません。だからシーブレインの社内では英文和訳しかやりません。日本人が翻訳して日本人がDTPや動画の編集まで行うからこそ日本人が納得するものができ上がります。
前処理から仕上げまでワンストップ
前段の話にもつながることですが、シーブレインは翻訳ツールを使用するための前処理、翻訳、レビュー、DTP(動画編集)、内容の修正、最終ファイルの作成、TM のメンテナンスといった日本語化に必要な一連の工程をすべて社内で行っています。お客様は翻訳したいものと要件等をご提供いただき、内容に関する要望をお伝えいただくだけで構いません。我々はできるだけお客様の手をわずらわせずに、ご期待に添えるものを納品することを心がけています。
IT分野に特化
英文和訳なら何でも翻訳できるかというとそんなことはありません。翻訳ではなく日本語で文章を書く場合を考えても、自分が知らない分野のことはわからないし用語すら理解できないでしょう。シーブレインの翻訳サービスはIT分野に特化しています。それは私自身が前職からIT関連のマニュアルを作ってきたこと、またシーブレイン社内のWeb制作部門にエンジニアが居るなど会社設立時からIT分野で仕事をしてきたからです。我々自身がいる分野に絞ってこそシーブレインの翻訳サービスは強みが発揮できると考えました。
シーブレイン社内の翻訳者は前職でシステム開発の会社に勤めていてSEだったり営業だったりした人ばかりです。全員がITに親しんでいます。もちろんITと言っても広いですし常に新しい技術が生まれる分野ですからすべてわかるわけではありません。新しく取引を始めたお客様の製品や新しい技術にも対応できるよう情報収集に努めています。
これからの翻訳会社
昨年11月にGoogle翻訳の精度が格段に上がったことが話題になりました。私自身も試してみましたが、以前はとても読めたものではなかった訳文が短い文章ならかなり自然な文章に翻訳されるようになりました。まだまだ翻訳者に代われるほどのレベルではありませんが、今後も改善されていけばこれで十分というユーザーも増えてくると思います。そうなったときに翻訳会社はどうするのか。
価格とスピードで機械翻訳に勝てるわけがありません。ただでさえ価格が下落傾向にある翻訳業界はさらに厳しい状況に追い込まれるでしょう。生き残るためには機械翻訳が対応できないものに活路を見出すしかありません。それはマーケティング翻訳でありクリエイティブ・トランスレーションという分野です。マーケティングで使われる言葉はただ翻訳しただけでは「刺さる」言葉になりません。原文の意図するところを理解して日本人の心に刺さる言葉に書き換える必要があります。これは機械翻訳ではできません。
翻訳に限らずAIの進化によりあらゆる産業にコンピュータが進出し、これまで人間がやっていた仕事を奪っていきます。そうなったときに人間がやるべきは創造性を必要とする仕事と言われています。翻訳者も今後は創造性を必要とされるようになっていくでしょう。
最後に
翻訳会社の中の事情について弊社スタッフが「ゼロからの翻訳会社選び」というサイトで不定期に発信しています。翻訳会社は何ができるのか、どうやっているのかを知ることで、自分の会社に合った翻訳会社を選ぶ参考にしていただけると幸いです。