2014年6月20日
iPadは仕事で使えるか?(3/3)
私のプレゼントは歯磨きを兼ねたロープ&チューブのおもちゃ(500円)、かみさんはダイソーで買ったアヒルのおもちゃ(100円)、息子はドン・キホーテで買った冷却マット(900円)。息子がいちばん気前がいい。でも、本人(本犬?)がいちばん気に入ったのはアヒルのおもちゃでした。と言っても、20分後には食いちぎられてバラバラになってましたが。賢い妻はそこまで読んでダイソーにしたのでしょう、きっと。
さて、他人が納得する理由であろうがなかろうが(開き直り)、とにかく私はiPad Airユーザーになりました。
miniとかなり迷ったのですが、仕事でも使うことを考えると大きい方が人に見せるときにいいだろうと判断しました。プライベートだけで使うつもりなら取り回しのしやすいminiを選んだでしょう。
iPad Airの良さはRetinaディスプレイの美しさと薄さ(軽さ)です。Retinaディスプレイは、以前のiPadと比較すると小さな文字や写真の鮮明さが明らかに違います。また、軽くなったのも大きなポイントです。これまでのiPadはちょっと長い時間持ち続けていると「意外に重いな」と感じましたが、Airは電車の中で立ったまま20〜30分くらい持ち続けても平気です。年齢的な事情でiPhone5の小さな画面を見るのがつらくなってきたので、これはありがたかったです。(前は否定的に書いてたのに、と思われるかもしれませんが、自分の物になる前と後で言うことが違うのは大人の常です。)
しかし、会社や家ではPCがあるのであえてiPadを使う必要はありません。まして仕事で使うにはキーボードがないので、せいぜい出先でメールをチェックしたりお客様に資料をプレゼンするくらいしかできません。最初はソフトウェアキーボードに慣れれば、ある程度は使えるようになるのではないかと思っていたのですが、これはダメでした。長年ハードのキーボードを使った感覚でソフトウェアキーボードを使うと、打鍵感の無さにとても違和感とストレスを感じます。「買えばなんとなるかも」と勢いで買っちゃいましたが、やはり現実には越えられない壁がありました。
じゃあキーボードを付ければいいんじゃないの。ひねりがなくてすみませんが、これが現実的な大人の解決方法です。
iPad用にBluetoothで接続するキーボードがいろいろ出ています。Apple純正のものもありますが、私はロジクールのキーボードを購入しました。
マウスやミネラルウォーターは大きさの比較のために置いたもので、どちらもiPadにはつながりません。
マグネットでiPadにくっつきます。カバーも兼ねて結構しっかりくっつくので、変な持ち方をしたりしなければ簡単には外れません。
使うときはキーボードの溝にiPadを挟んで立てて使います。角度を変えられないのとEscキーがないのが少し不便ですが、ほとんど普通のノートPCのように入力できます。
キーボードを付けたことによりかなり頼もしくなりました。それまでは出かけるときにiPadだけだと不安に思い、結局ノートPCにしてしまうことも多かったのですが、今は出先でWordやExcelなどの編集をする必要がない限りiPadだけで済んでいます。メールを書くのも格段に楽になり、ミーティングのメモはiPadで入力できるようになりました。逆にノートPCに優る強みもあります。
- 軽い。最近はPCでもウルトラブックでかなり軽い機種もありますが、大抵のPCより軽くてカバンに入れていてもほとんど気になりません。
- 起動が速い。開いてすぐに使えます。ノートPCは毎回Windowsのロゴがもったいぶって現れるのをながめていなければなりません。
- バッテリーの持ちがいい。1日外出していてもよほどの使い方をしない限りバッテリー切れを気にする必要はありません。ノートPCだと電源ケーブルは必須ですし、客先で「すみませんが、電源を使わせてください。」と頭を下げなければなりません。
- 簡単にネットにつながる。これはセルラーモデルならという条件付きですが、いつでもネットにアクセスできるので、出先の打ち合わせでもすぐに参考になるサイトを確認したり、Skypeでのオンライン会議も簡単にできます。
結論。
iPadは仕事で使えるか? 今の私の答えは「使える」です。PCに比べてできることは限定されますが、それでもかなり便利で役立っています。ただし、キーボードを付けることが条件です。
でも、これが正しい結論なのか疑問です。スティーブ・ジョブズはiPadにキーボードを付けるなんてダサいことを考えてなかったのではないでしょうか。iPadのコンセプト的には、キーボードを付けるという解決方法は違うのではないか。それがいちばん気になります。
Microsoftが出したSurfaceはキーボードが付いていることがデフォルトになっているようです。できることもほとんどPCと同じです。こうなってくるとタブレット端末とウルトラブックの違いは何なのだ、と訊きたくなります。そういう、現実に製品を合わせるところがいかにもMicrosoft的だなと思います。Appleは逆に自分たちの製品で新しい現実を作ってきました。
タブレット端末というカテゴリーを創造したAppleなら、もっとスマートな答えを示してくれるのではないかと期待しています。