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ブロードバンド

帰省している間最も不便だったのがインターネット接続でした。
実家は田舎でもさらに外れたところにあり、FOMA、PHS は電波の届かない圏外です。一緒に帰省していた弟はどうしても FOMA で接続しなければならないと、車で走り回って電波の届く場所を探しに行く有様です。私は実家の電話でダイアルアップ接続しましたが、回線の細さを痛感しました。メールに 500KB ほどの添付ファイルがあると、うーんと待たなければならない状態です。1MB を超えるファイルはとても受信できず、仕事に必要なファイルがあったのもあきらめなければなりませんでした。もちろん今まで帰省したときも同じ状態だったのですが、以前と違って最近はブロードバンド環境が当たり前になり、みんな平気で 1MB を超えるファイルを添付してきます。

さらに、常時接続でないという不便さです。普段ならちょっと気になることがあればすぐにネットで調べますが、それができないもどかしさというのは、まさしく「情報」から遮断されている感じです。それほどネットで情報を探すことが最も自然な行為になっているわけです。

実家にいるのは両親だけですが、だからこそブロードバンドのインターネット環境が必要だとも感じました。年寄りだけで住み、車を持たず、近くに店や病院などもない生活環境でこそ、インターネットがライフラインとして本当に活きるはずです。実際そのようなことを実現している地方の自治体があると聞いたことがあります。公共関係の情報が中心ですが、パソコンでなくタッチパネル式の端末を使い、年寄りも操作しているという話だったと思います。

また、離れて暮らしている家族にとっても、声だけでなく画像や動画を送れて密なコミュニケーションが取れる、変わったことがないか様子を確認できるなど、多大な安心を得ることができます。

技術的には、現時点で最も現実的なのは既存のインフラ(電話線、電線)を活かした光ファイバーでしょう。それを誰が実現するのか。官なのか民なのか。ライフラインであると考えれば、非常に公共性の高い事業です。採算面からも民間で行うには厳しいでしょう。しかし、官の重厚な動きと一般的な感覚から離れた高度な施策?は、政府の e-Japan 計画を見ていると推して知るべしです。実際、これまでの e-Japan 計画を実現したのは孫正義と言っても過言ではないはずです。誰もやったことのないリスクの高い事業を実現できるのは、やはり民間なのでしょうか。それが小泉さんの言う「小さな政府」なんですかね。


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