2005年11月21日
iPodシェアダントツ
携帯プレーヤーにおける iPod のシェアが 60% に届こうとしているそうです。かたやライバルのソニーのシェアは 9.7% って、おいおい大丈夫か。
私自身も iPod ユーザーです。他のプレーヤーを使ったことがないので比較はできませんが、使い勝手にストレスを感じたことは一度もありません。確かによくできています。それと iTunes ミュージックストアの存在は大きいですね。
米Apple Computer フィル・シラー上級副社長(談)iPodが人気を博しているのはシンプルなユーザーインタフェースを持つこと、たった42グラムしかないけど約1000曲を入れられる極超小型のiPod nanoなどのように他社を大きく引き離す独自性などが寄与しているのがまず挙げられます。しかし、それに加えて、他社が持ち得ない大きなアドバンテージは、iTunesというソフトウエアおよびiTunes Music Store(iTMS)というサービスが三位一体となって醸し出す円熟の世界が何よりも大きいのではないでしょうか?
引用サイト:nikkeibp.jp
おっしゃるとおり。製品の魅力だけでなく、コンテンツを提供するサービスとの相乗効果がシェア 60% という成果を上げたのでしょう。コンテンツといえば楽天と TBS の話題を思い起こしますが、楽天もこれくらいシンプルでわかりやすいサービスを描ければ、だいぶ世論の反応もちがったかもしれません。大前研一氏などは「テレビ局を今さら買収する楽天のセンスの悪さは致命的」とまで言っています。
しかし、iPod の将来が明るいものばかりというと、そうでもないように思います。課題は曲の値段の高さです。iTunes ミュージックストアに寄せられたコメントには、「1 曲 200 円じゃ買う気にならない」というものが結構あります。これは iPod(Apple)というより、元々の著作権を握り締めている人たちの問題なんですけどね。目先の利益に固執して、既得権益を手放さない人たちというのはどこの業界にもいます。それが長い目で見ると自分たちの首を絞めているということが、わからないんですなあ。