2006年3月 8日
追悼
勤めていた頃の上司の奥様が、今朝亡くなられたという報せを受けました。62歳という若さでした。
若い頃、上司に連れられて飲み歩いた挙句にお宅までついていき、泊めてもらったことが何回かありました。 酔っ払った上司は先に寝てしまい、その後は奥様が相手をしてくれました。本当に気さくな奥様で、おもしろおかしく上司の若い頃やご夫婦のことをお話され、私もそれに誘われるように仕事や夫婦のことなどを、相談するとはなく話したことを思い出します。私の妻もお会いしたことがあり、お互いの亭主の悪口で二人意気投合していたようです。実家が遠く身近に親戚などもいなかった私にとって、肉親に近い安心感を感じることのできる存在でした。
最後にお会いしたのは2003年の12月です。(さっき記録を調べてみて、そんなに経ったのかと驚きました。)久しぶりの再開でした。そのとき既に病に侵されていると事前に聞いていたのですが、思った以上にお元気そうに見えました。昔と変わらず気さくに話をされ、快活そうに笑われていました。翌日もメールをいただいたりして安心したのですが、気丈な方だったので無理をされていたのかもしれません。
その後気にはなりながらも忙しさにかまけ、また特にお変わりもないように人伝に聞いていたので、それっきりになっていました。そして今日です。まったく予想していなかった突然の報せでした。こうなって初めて、感謝の気持ちを伝えていなかったことが悔やまれます。自分の薄情さをうらめしく思います。
笑い声に元気をもらい、やさしさに落ち着きを取り戻し、その言葉に迷いを取り除いてもらいました。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。