2006年10月16日
ベイスターズ、大矢監督再任
横浜ベイスターズの新監督およびコーチングスタッフが発表された。
監督には96、97年に務めた大矢明彦氏が復帰した。前回の監督のときには低迷していた(このチームは低迷していないときの方が珍しい)ベイスターズを、2年目には2位に導いた。そして、いよいよ来季はと周囲も期待していた中、突然解任されたのである。当時私は横浜ファンではなかったので、詳しい事情は知らない。ただ、一般的な感覚として「どうして?」と思ったのは覚えている。チームはその後を継いだ権藤監督の下、翌年38年ぶりのリーグ優勝、さらに日本一になった。権藤監督が悪いわけではないのだが、私個人的にはおいしいところをさらった感はぬぐいきれなかった。
今日の記者会見で大矢監督は「前回よりも今の選手の方がいい素材が多い。何年も続けてAクラスになれる、常に誇りを持って戦えるチームづくりをしたい」と言ったそうだ。どんなに優秀でネームバリューのある選手が揃っていても、勝つことはできない。逆に、実績のない選手ばかりでも、監督の指導力で予想外の成績を残せることは、昨年の千葉ロッテマリーンズ、今年の北海道日本ハムファイターズを見れば確かだ。ベイスターズも改めて、チームに必要なのは大矢監督の指導力だと判断したのだろう。
3年前に地元意識に目覚め横浜ファンになった私は、あまりの不甲斐なさに乗り換えたことを後悔していた(ちなみに、それまでは25年以上ダメトラファンだったのだが)。何がいちばん不満かと言えば、このチームの戦いぶりは大味で、勝とうという執念が感じられないことだ。ベイスターズよ、来年こそはファンが期待できる熱い戦いぶりを見せてくれ。