2008年8月19日
ネットビジネスのむずかしさ
株式会社WEB2.0(ウェブ・ツーポイント・オー)が解散するらしい。
デジタルガレージは、子会社の株式会社WEB2.0(ウェブツーポイントオー)を9月17日付けで解散する。運営するソーシャルブックマークサイト「PingKing」(ピングキング)の収益化が困難と判断したため。PingKingのサービスは8月31日に終了する。WEB2.0は、同社とカカクコム、ぴあの3社が2005年11月に設立した。資本金は1億円で出資比率はそれぞれ76%、14%、10%。
PingKingはソーシャルブックマークサイトとして06年7月にオープン。07年3月にブログ情報集約機能を加えて「ブログネットワークサイト」としてリニューアルした。「一定のユーザー数は獲得したものの、マーケットの成長性が当初予想を下回る中でサイト運営事業を収益化することは困難と判断した」ため解散を決めたとしている。
引用サイト:ITmedia News
2年前(2006年)の10月に「フィードビジネスカンファレンス Vol.5」へ行ったのを思い出した。
当時“Web2.0”というコトバがこの業界を席巻していて、その中で成長を期待される企業が数々参加していた。しかし、2年経った今、それらの中から期待どおりの成長を果たした企業は残念ながらないようだ。株式会社WEB2.0もその中の1社だった。ずいぶん思い切った名前の会社だと思っていたのだが。
なぜうまくいかないのか。
思うに、業界の人間が盛り上がるほどに世間は盛り上がっていない。Web2.0というコトバ自体がそうだったが、結局一般の人には何のことやらわからんかっただろう。わからないうちにコトバは消えていった。(DoCoMo 2.0もなんだかよくわからなかった。。)
そして、広告に頼らざるを得ないビジネスモデル。広告収入で成り立つためには圧倒的な数のユーザが必要だ。同じ分野の中で群雄割拠はダメ、唯一の勝者にならなければ生き残れない。
偉そうに言いながら妙案があるわけではない。ただ、少数のユーザであっても有料を受け入れてくれるサービスが成り立たないものかと考えている。
誰もがGoogleを目指す必要はないだろう。
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