2009年7月16日
神奈川いいとこ、みんなで働こ・・・
神奈川県人口が900万人突破 全国2位2009年7月16日19時31分
神奈川県の人口が7月1日現在で900万人を超えたと、県が16日発表した。全国第2位で、91年2月に800万人に達してから18年5カ月かかった。今年6月1日現在で1位は東京都の1297万6698人、3位は大阪府の883万7679人。県によると、県内市町村の出生と死亡、転出入の数を勘案した結果、900万1358人となった。最多の横浜市は367万411人。次いで川崎市が140万7919人。
松沢成文知事は16日の定例記者会見で「多彩な自然環境や歴史文化に恵まれ、生活の場としても魅力が高く、住み続けたいと思う人が多いのでは」と分析した。
うちの家族3人が神奈川に引っ越してきたのが97年の9月。81年から増えた100万人分に含まれている。あれから12年。1歳半だった息子は中学生になり、背丈は私とほとんど変わらないまでに成長した(今年中には追い越されるなぁ・・)。
さて、神奈川県の人口は増えたが手放しで喜べることなのか。住民税が増えるという意味ではいいことかもしれないが、かなりの神奈川県民が東京で働いているということを見逃してはならない。言い換えれば、神奈川には多くの住民の雇用を創出するだけの地力がないということだ。
オフィスビルの空室率のデータ(提供:三鬼商事)がある。その最新データによると、東京都心の平均空室率が7%台前半に上昇したそうだ。2年前には3%を切っていたのでかなり悪化している。横浜はというと、平均11%台半ば・・・。新横浜地域に限れば19.06%だ。ひどいとしか言いようがない。
シーブレインのある関内は横浜の伝統的なビジネス街だ。しかし、最近街を歩くと閑散とした感じがする。特に、東京に行ってから帰ってくると、こんなに人が少ないのか、とその落差を思い知る。そしてその傾向はだんだん強まっている。
企業が減ると、その周辺のサービス業もまともに影響を受ける。食事をするところ、酒を飲むところ、最近立て続けに閉店している。
神奈川、特に横浜という地名はブランドだ。しかし、それだけに依存して東京のベッドタウンに成り下がってはならない。働く場所としても魅力あるところにしなければならない。
神奈川県や横浜市という自治体レベルでの企業誘致は盛んだ。伝統ある京浜工業地帯も新たな産業を創出しようと転換を模索している。ハードだけでなく、シーブレインのようなソフト産業ももっと増えていってほしい。
今年は横浜開港150年という記念すべき年だ。このあたりを節目に、新しい神奈川、新しい横浜へ大きく舵を切る必要がある。海があり山があり、歴史がありブランドがある。想像力と創造力を活かすクリエイティブな仕事をするには刺激的な場所である。その上で東京にも近いという、地政学的にも非常に恵まれた地域だ。東京ではなくまた他の地方都市でもない、神奈川独自の産業を育てることができるのではないだろうか。
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