2011年5月 1日
16回目の創立記念日にあたって
5月1日はシーブレインの創立記念日です。
今年で丸16年を迎えることができました。お客様、ご協力いただいた協力会社やフリーランスの皆様、そして社員全員に心から感謝いたします。
2年ほど非常に厳しい経営環境にありましたが、昨年の秋頃から復調の手応えを感じて、この3月は久しぶりに充実した結果を得ることができました。
4月以降は震災の影響がどのように出るのか不透明ですが、引き続き堅実な経営に努めつつ新しいソリューションの開発にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。
震災によって日本は、今までの常識や慣習を見直すことを余儀なくされました。具体的にはエネルギーとロケーションの問題です。
原発事故による電力不足から、会社でも家庭でも極力無駄な電力を使わない節電を強いられています。これから暑い季節を迎えると一層制約は厳しくなってくるでしょう。
それに対して企業では、サマータイムの導入、夏休みの調整、在宅勤務など様々な工夫をしてエネルギー消費を抑えようとしています。これは今まで同じ時間に同じ場所で仕事をすることが基本だったのが、「時間と場所を分散」へのシフトを意味していると思います。
また、ロケーションの問題とは会社や工場などが特定の地域に偏在するリスクです。今回の震災で東北地方にあった工場が被災したために自動車などが生産できない事態となりました。さらにもっとも危惧されるのは、政治や経済の中核が首都圏に集中していることです。万一のときに政治や経済が停止しないように、機能を複数の場所に分散しておく必要があるでしょう。
このように、日本が早急に取り組まなければならないのは「時間と場所とリスクの分散」です。そのためにはインターネットをインフラとするICTの活用は必至です。シーブレインもこういったところで社会に貢献することを念頭に、新しいソリューションを考えていきたいと思っています。
シーブレインはこれまで9月だった決算期を3月に変更して、4月から新しい事業年度を迎えることにしました。厳しい時だからこそ新しい飛躍を期して、今年を転機の年にしたいと思います。
皆様方にも引き続きよろしくお願いいたします。