2015年9月 1日
防災の日
9月1日の今日は確か防災の日だったと思うのですが、五輪エンブレム中止騒動ですっかりかすんでしまいましたね。2020年のオリンピックに関してはいったん決まった新国立競技場が白紙撤回され、今度はエンブレムが中止されるなどゴタゴタ続きです。日本全体のレベルが低下しているのではないかと心配になります。これらについては改めて触れるとして、今日のネタはあくまでも防災の日です。
防災の日は9月1日に発生した関東大震災にちなんで制定されたものです。この日は各地で防災訓練が行われます。以前は、防災訓練なんて儀礼的なものでやることに意味があるのかな、などと思っていのたですが、4年前の東日本大震災を経験してから意識が変わりました。
確かに訓練は、あらかじめ知らされた時間に予定どおりにベルが鳴り、予定どおりのコースで決められた場所まで行き、当然全員揃っているのをわかってるのに点呼を取るというまったく緊迫感もないものです。しかし、定期的に同じことを繰り返すことで、突然本当の災害が起こったときにスムーズに行動しやすくなるという効果はあります。また、この機会に防災グッズを点検する、身の回りに倒れたり落下しそうな物あるいは避難時に邪魔になる物があれば片付ける、災害時の避難場所および避難経路について確認するなど、いざというときにできるだけ慌てずに行動するよう準備しておくことができます。
これはすべて東日本大震災の経験から得た教訓です。あのときうちの社員は全員社内にいたのですが、9階建ての8階にあるオフィスは信じられないくらい揺れました。このままビルが折れて倒れるのではないかと思ったほとです。また、電車は完全に止まってしまい自宅に帰るのもみんな大変な思いをしました。私は3時間半ほど歩いて何とか帰り着いたのですが、渋滞する道路をバスを乗り継ぎ6時間くらいかかって帰った者、自宅まで帰れずに同僚の家に泊まった者。みんなそれまで経験したことのない不安と苦労を経験しました。
みなさんも同じだと思いますが、あの経験からシーブレインでは防災に対する意識が高まりできる限りの備えをしています。
これは全員に配布した避難グッズです。ヘルメットと以下のものを入れた防災袋です。
- 長期保存水
- 非常食(カロリーメイト、ようかん)
- 多機能防災LEDライト
- 軍手
- マスク
- サバイバルシート
- 災害時避難マニュアル
あと私は社員の自宅と帰宅経路を確認するための地図も用意しています。
災害時避難マニュアルは社員が作成したものですが、災害時の対応、会社との連絡方法、近辺の避難場所を示した地図などが含まれています。
東日本大震災のときに不安をあおったのは通信手段が確保できていなかったことも理由の一つでした。電話も携帯メールもつながりません。社員を帰したものの、どこまで行ったのか無事に帰り着いたのかがわからずただやきもきするしかありませんでした。そこで、震災後に社内で使っていたグループウェアをクラウドのものに変えました。スマホや携帯でアクセスして、移動中なのか無事に帰宅したのか、あるいは怪我の有無などを報告できるようになりました。他にも社内に非常食を備蓄したりとか思いつく限りのことは準備しています。
防災に万全ということはありませんが、少しでも普段から準備して心構えをすることでリスクを軽減することができます。今後も定期的に見直して少しずつでも改善していくつもりです。
なお、シーブレインの防災訓練は諸般の事情により9月末を予定しています。