2016年5月16日
"強み"を知る「ストレングス・ファインダー」
5月15日の日曜日、休日を返上して全社員研修を行いました。今回のテーマは「ストレングス・ファインダー」です。どのくらいの方がご存知でしょうか。私は3ヶ月ほど前に知人から初めて聞き、おもしろそうだったので今回の講師の方を紹介してもらいました。
ストレングス・ファインダーの考え方
ストレングス・ファインダーとは名前のとおり「強みを見つける」ということです。人はそれぞれ違う存在であり、発想のパターンも志向も価値観も違います(ストレングス・ファインダーではこれを「資質」といいます)。憧れのAさんにようになりたいと思っても、持っている資質が違えばなることはむずかしいし、かえって自分の良さを打ち消すことにもなりかねません。自分が最も輝くのは自分の資質を十分に発揮できたときです。ストレングス・ファインダーの考え方は以下の言葉に集約されます。
人はそれぞれ、生まれつき「自分の能力を最大限に活かせる"強み"」が決まっている。
その「強み」を知り、そこだけに注力することが成功へ近づくための最速の道である。
ストレングス・ファインダーではまず診断テストを受けて自分の中で特に強い5つの資質を知ります。それを意識して行動することで強みに変えていこうというものです。ストレングス・ファインダーにおける資質はぜんぶで34あり、以下の図のように4つの系統に分かれています。
研修の狙い
シーブレインは企業理念として以下の4つの価値観を掲げています。
- 顧客感動
- 個性の尊重
- チームワーク
- 仕事を通した継続的な成長
今回の研修は「個性の尊重」と「チームワーク」を意識したものです。私は日頃社員に次のような話を繰り返してます。
会社で仕事をする以上はチームとしての成果を意識してほしい。1+1=2ではなく相乗効果によってプラスアルファの成果を目指す。そのためには個々人の個性を尊重することが重要だ。人はみんな違う。多様な人が集まったチームだからこそ適材適所によってプラスアルファの成果が生まれる。
全社員がストレングス・ファインダーの診断テストを受けることにより、自分の資質(=強みの源泉)を知るだけではなく各自の個性(資質)を知ることができます。それを仕事をする上で意識しお互いの強みを活かすことを今回の研修の目的としています。
研修の成果
研修は午前中にストレングス・ファインダーの原理と仕組みを学び、午後は全員の5つの資質について講師が解説してくれました。性格診断みたいなものなので、一人ひとり解説されるたびに「当たってる!(笑)」「なるほどね。」などという反応があり盛り上がりました。その上でふだん一緒に仕事をする仲間同士でディスカッションをし、お互いの資質を確認しながら相手に対して配慮することと自分の役割をワークシートに書き、最後に発表して研修の成果としました。
今後の課題
なかなか盛り上がってみんなにも概ね好評だった研修ですが、これを日々どのように活かすかは簡単ではありません。まず自分自身のことについてですが、5つの資質がわかりなるほどど納得はできます。しかし、これを意識して強みにしていくとなると具体的にどうしたものかと悩みます。たとえば、私の資質の1番は「責任感」です。講師の解説によると、「責任感」の資質を持つ人はあまり大きな仕事を与えると責任を感じすぎてプレッシャーになる、とのことです。しかし、私は立場上会社で最も重い責任を担わないわけにはいかないので、さてどうしたものかといった感じです。社長を代わるか。
次にチームの他のメンバーに対してですが、ワークシートにまとめた内容が正直なところしっくりきていません。資質の理解がまだ十分でないのが原因だと思いますが、相手に配慮することも自分の役割も資質と結びついていないようで表面的なことしか思いつきませんでした。
何の研修にしても1回で十分理解して日常的に取り入れられるということはありえません。今後も会社の課題としてストレングス・ファインダーについて継続的に習得していきたいと思っています。
私の5つの資質
最後に私の5つの資質をご紹介します。解説は最初の部分だけ引用しています。
1. 責任感
あなたは責任感という資質により、自分がやると言ったことに対しては何でもやり遂げようという強い気持ちを持ちます。それが大きかろうと小さかろうと、あなたは完了するまでそれをやり遂げることに心理的に拘束されます。・・・
2. 個別化
「個別化」という資質により、あなたはひとりひとりが持つユニークな個性に興味を惹かれます。あなたはひとりひとりの特徴や個性を覆い隠したくないので、人を一般化したり、あるいは類型化することに我慢できません。・・・
3. 分析思考
分析思考という資質を持つあなたは、他の人に「証明しなさい。あなたの主張がなぜ正しいのか示しなさい」と強く要求します。・・・
4. 共感性
あなたは周囲の人の感情を察することができます。彼らが感じていることを、まるで自分自身の気持ちであるかのように感じることができます。・・・
5. 学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。・・・