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トランプショック

米国の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選しました。朝から気になっていたのでちょくちょく開票状況をチェックしていたのですが、開票間もない頃からトランプ氏がリードしていて、まさかまさかと思っていたら差は開くばかりでそのまま当選してしまいました。英国のEU離脱もショックでしたが、この大統領選ははるかにショックです。日本にとっても米国との関係が深い分影響は大きいでしょう。

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今日だけで為替レートは1.28円円高、日経平均株価はおよそ920円値を下げました。今後の見通しが不透明になりトランプリスクを回避しようというマインドになればさらに深刻な状況になる懸念があります。

トランプ氏が大統領になった場合の懸念を挙げるときりがありません。米国内では今までオバマ大統領が取ってきた政策をことごとく否定しています。元々共和党と民主党は基本政策が異なりますが、今回は劇的な変化が起こり米国社会が混乱する恐れがあります。

日本に関係するところだけでもTPPの離脱による経済問題、在日米軍引き上げ発言による安全保障問題があります。米軍引き上げは日本だけでなく中東においても言及しています。つまり米国はもう「世界の警察官」をやめる、米国さえ守れればいいんだ、他のことは知ったことじゃない、と言っているのです。世界のパワーバランスが崩れる懸念があります。メキシコや国交を回復したばかりのキューバとの関係も気になります。

トランプ氏が何より危険だと感じるのは、発言がポリシーに基づくものではなく単なる人気取りによるのではないかという点です。圧倒的に数が多い社会的弱者の支持を取り付けるためだけに、彼らが喜ぶような政策を実行しようとしている懸念があります。それは国家の利益や国際的な協調より自分の力をいたずらに誇示する独善的な政治への道へつながります。

「まさかあの自由を誇りとする米国がそうなるはずはない。」そう信じたいですが、トランプ氏が大統領になったことがすでに信じられないことです。世界的に先が不透明で不安定な状況になりつつある不気味さがぬぐえません。

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